教科書的には“ポストの長さは歯根長の2/3”。
ポストの長さ

日付、時間:Wed May 23 9:41:12 Japan 2001    氏名: S   
所在都道府県:東京   職 業:その他   年 齢:29歳      性別: female  

質問:
こんにちは。度々申し訳ありません。先週、大学病院で前歯 の手術以来初めてブリッジをはずし、洗いました。新しく仮歯をつくりなおし、来週つけか えるのですが、その時に大学の先生に聞かれた事について質問させてください。
 ブリッジをはずした時に、(左上2ですが)穴がものごく大きいわりには中身(薬)がちょ こっとって感じだけど虫歯かなにかで大きく削ったのか。ガッタパーチャーポイントはどう いう状態で入っているのか(液体にしたのか?)と聞かれました。
またポストの長さは、レントゲンを見て、河田先生がおっしゃっていた限界の位置を伝えました が、ガッタパーチャーポイントの半分分位はポストを長くできると思うけど。と言われま した。痛みがあるうちは最終のブリッジをつけてもらえません。何度もつけたりはずしたりして ると本当に抜かなくてはいけなくなったら困るのでという事でした。左は痛みも違和感もまだま だあります。
右も痛い時があります。右上は歯の根元が黄色くなっていて、しかもそこが痛みを感じるよう に思います。虫歯かなにかでしょうか。痛いので前歯で噛む事はできません。やはり負担が大 きくて痛みを感じているのですか?
最終ブリッジはこのまま痛みがなくなるまで待つべきでしょうか?
どうしていいのかわからず困っています。よろしくお願いいたします。

回答  教科書的には“ポストの長さは歯根長の2/3”ということになっていますので確かに少し短い とは思います。後々の脱離を危惧するならばもう少し長めにするべきでしょうね。技術的にも “ポイントの半分分位”は可能な範囲ですが、元々太くなった根管で根尖部の歯質のストップ がない状態でポストをもう少し深く掘ることは大きな危険を伴います。掘れるものなら掘っても らっても結構ですが、失敗したら回復の見込みはほとんどないと思います。あとの維持より根管 治療と根尖病巣の治癒うを優先すべきだと思います。

 根管の拡大は、好きでここまで拡大したのではなく腐った牙質を除去するために拡大したら #140番(リーマの最大の太さ?…常備している医院はほとんど皆無)までいってしまったという 状態でした。“液体にしたのか?”ということはクロロパァチャー(ガッタパーチャーをクロロホルム とかそれに類した薬品で溶かしたもの)ということだと思いますが、通法通り#140番のガッタパ ーチャーポイントとシーラーを使用しています。

 違和感の原因は、根尖病巣内に残存するわずかなアパタイト(人工骨)ですので、根管充填に 問題がなければ(一応確認の上問題なし)自然排出されるはずです。排出速度が思わしくなければ 再掻爬も選択肢にはなりますが、通常より長めに経過をみれば大丈夫だと思います。
 右上の“黄色”は長年の仮歯でムシ歯になってしまったかも知れません。そのムシ歯に汚れが 貯留しているとすれば歯肉の炎症を起こして痛みの原因になります。

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