日付、時間：Tue May 29 12:53:37 Japan 2001 　　 氏名： たか　　　
所在都道府県：山梨　　 職　業：会社員 　 年　齢：31歳　　　 　 性別：　male　　

根管治療のポイント

完璧な機械的清掃	綿密な根管充填

質問：
現在、上左側切歯の歯根膜炎で６回ほど根管治療を行っています。以前にも３回 ほど同じ所を治療したのですが、再発してしまいました。レントゲンではそんなにたいしたこと はないとのことですが、すでに歯茎に穴（漏孔）ができていて、治療する度に腫れが増して、そ こから、消毒液のにおいのする液体と血や膿がでできます。
　治療部を開放すれば、楽だとは思うのですが、結局毎回ふさいでしまうので歯茎がパンクし て漏孔から消毒液のにおいのする液体等が出てくると思います。先生にそのような症状を訴え ても大丈夫との回答しかいただけません。前回（６回目）の治療後、横の歯と鼻の横まで、打撲 痛のような痛みになり、はれ上がり、漏孔から多量の液体が出てきたので、急遽その歯科医へ 行ったところ、治療の一過程であり、またもや大丈夫との回答だけなので非常に不安です。
このまま、この歯科医で治療を続けても良いのでしょうか？
ただ、地方住まいなもので、他の歯科医もあまりありません。もともと、アレルギー体質なので、 消毒液がむしろ刺激になって腫れてしまっているような気がするのですが。

ご意見・ご感想：
近くに貴医院のようなところがあれば・・・。地方住まいってこういうとき困 るんですよね・・・。

　“もともと、アレルギー体質なので…”という事実は確かにあるように思います。ただこの事実を 認識している歯科医が非常に少ないことと、根管貼薬という処置を盲目的に繰り返している現実 が存在します。

　確実な根管内清掃を行ったのちに、速やかな根管充填を行えば治癒する可能性が高いはず です。問題は、その処置を行ってくれる歯科医を探し当てるのがもっと大変そうです。

回答：
　今現在も同じような症状で東京からお見えですが、アレルギー体質云々についての認識がほとん どの歯科医になく、盲目的に根管貼薬を聖域のように認識しているのが現実です。その件について 議論しても始まりませんが、“７回目に根管長測定”ではまともな治療は不可能です。長さも計らな いで問題にならない患者さんというのも（免疫抵抗力が強い）いますが、そのような手法の延長には 治癒はないのではないでしょうか。
　“雑菌が侵入”はありません。それよりも根管内の清掃が不十分なうちは何回でも炎症を繰り返し ます。

返信：
度々の質問に親切に御返答頂き、本当に心から感謝しております。
現在の歯科医で治療を継続するか否か、只今慎重に検討いたしております。また、知り合い等に も良い歯科医がないか当たっております。ただ、実は現在の歯科医も地元では結構評判が良く、 客も多いのですが・・・。普通の歯科治療の腕前と根管治療の腕前はまた別物かもしれませんね。
相談に乗っていただいた御恩は生涯忘れません。本当にありがとうございました。