問題は、補綴物の適合性や装着時のセメント残存。
クラウンと歯肉

日付、時間:Tue Jul 24 1:51:31 Japan 2001    氏名: T.K   
所在都道府県:大阪   職 業:会社員   年 齢:32歳      性別: male  

補綴物マージンの不適合や汚れの貯留
質問:
私は若い頃、歯を大切にしていなかったせいか、この年で上下合わして神経のある 歯が6本しかないのですが、親知らず以外の抜歯はありません。
 最近、神経を取らずにインレーで済ました不快症状を残したままの歯を思い切ってたくさん抜髄 し体が楽になったのですが、それによって、神経を取った歯のなかでクラウンの歯肉に当たって いる部分が何となくヒリヒリした感じがするのです。抜髄によって神経のある歯の不快症状がなく なった分、それが強く感じるようになったのだと思うのですが、、、。
でも、金属が歯肉に接することで、こんな症状が起こりうるのでしょうか。
もしそうなら、自費でオールセラミックしか解決できないのでしょうか。私の通っている医院ではハイ ブリッドというクラウンもあるのですが、それはオールセラミックの約半分の金額なので、そのハイブ リッドで歯肉に金属が当たらないようにはつくれないものでしょうか。

メールアドレス: takuyan@cafe.email.ne.jp   ホームページURL: http://

回答  ハイブリッドで歯肉に金属が当たらないように作ることは、技術的に可能です。審美的には金属 に比べて圧倒的に優位なハイブリッドですが、強度面や適合性においては問題が残ります。

 問題は、“金属が歯肉に接する”ことではないと思います。補綴物の適合性や装着時のセメント 残存、汚れや歯石の貯留、更には根管治療そのものの出来が災いしているのではないでしょうか。


返信:2001年11月28日 1:52
 7月24日に、歯肉のヒリヒリ感で質問をした者です。
その後、気になるクラウン4本を取り除き、現在その4本は3本が仮歯のレジンジャケット冠、 1本がハイブリッド冠です。4本の金属を使用したクラウンを外した後、レジンジャケット冠を 被せたことでヒリヒリ感がほとんどなくなりました。ただ微妙な歯肉への刺激感は 残ってます。
 以前の質問にご返答を頂きましたが、金属の影響ではなく接着セメントの為なのかマージン の適合問題なのか何が原因なのかまだ私にもわからない状況です。ただ、はっきり言えるのが、 問題の歯はすべて、歯肉縁下にマージンがあるということです。それで、1本を内側の金属に 代えてセラミックを用いたハイブリッド冠を被せたのですが、後の3本も同じ物で被せて貰お うと思っています。
 そこでお教え頂きたいのですが私の被せているハイブリッド冠は2層式ですが、ハイブリッ ドのジャケット冠があると聞きました。その強度の程はどうなんでしょうか?
また、私のハイブリッド冠の接着にはレジンセメントを使うということなのですが、歯科接着 剤による歯肉への刺激性はどうなんでしょうか。また、接着後の歯肉縁下のレジンセメントの 除去は完全にできるのでしょうか。
御教授の程、宜しくお願い致します。

回答:
 歯科で使うセメントは、100%生体にとって異物ですので歯肉内に残存した場合、量にもより ますが炎症を起こします。それに対して、金属やセラミック〜ハイブリッドは程度の差はあり ますが、異物性は低く炎症(やアレルギー反応)を起こすは稀です。残存していれば通常は 識別できますので、まずはセメントの除去を行うのが優先だと思います。

 ハイブリッドのジャケット冠は使ったことがないので詳しくはわかりませんが、かなり破折 し易いだろうと想像しています。また接着に使うレジンセメントは、歯牙に接着するだけあって 補綴物装着後の余剰分の除去はとても困難なものが多いはずです。接着力には魅力を感じますが、 歯肉内の残存を危惧していますので私は絶対に使いませんが、その辺のことについては、無頓着 な先生が多いように認識しています。

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