莫大な保険外費用と労力の割には見返りが少ない。
歯槽骨造成

日付、時間:Tue Aug 7 8:08:54 Japan 2001    氏名: JB   
所在都道府県:福岡   職 業:主婦   年 齢:34歳      性別: female  

質問:
私の母〔67歳〕は、何十年も歯科通いしてます。ほとんどが 義歯ですが1本だけ 自分の歯があります。義歯の金具をその歯で支えているため、最近かなり歯が弱っているそ うです。診察によると、骨も歯茎もあまりないので、腰の骨を移植したらどうかと言わ れ、年齢的にも手術に関して不安があるそうです。
ほかに何かいい方法がないかと悩んでいるようです。

メールアドレス: b-junko@h5.dion.ne.jp   ホームページURL: http://

回答  “何十年も歯科通って1本だけ”というのも寂しい話ですね。
歯を失ってきた過去の経緯と“1本だけ”という現状を考えれば、骨移植は全く無駄な努力と言わざ るを得ません。
 歯周疾患進行に伴う骨破壊と残存歯に対する過剰咬合圧のコントロールが出来ないために 大量の歯を失ってきたわけですが、1本だけ残った歯に骨移植をして補強したとしても(補強すら できないと思っていますが)破壊原因を排除しない限り全てが徒労に終わります。

 歯周疾患進行に対しては、徹底した歯石除去と継続した歯石除去が有効です。過剰咬合圧に 対しては、周囲にインプラントを植えて咬合圧分散を計るのも一つの選択です。しかし、現実の 問題としては、莫大な保険外費用と労力の割には見返りが少ないかも知れません。
 現実の対応としては、“支点を下げて咬合圧緩和”が一般的です。つまり歯冠部分を除去して 歯根だけ残し、そこに義歯の維持装置をつけて負担を軽くする方法です。

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