治療時期が遅くなればなるほど問題が生じてしまいます。
鼻臭及び口臭

日付、時間:10/10 WED 12:50 Japan 2001    氏名:K.T  
所在都道府県:東京   職 業:会社員   年 齢:30歳      性別: male  

質問:
 上6番を15年以上前に右根のほうまで治療したのですが、それ以来というかいつ頃からか は、はっきりとおぼえてないのですが、鼻臭及び口臭に悩まされ、最近になりその歯を診てい ただいたところ汚い物がたまっていて根のかなり奥の方まで器具が入っていってしまうとのこ とでした。
 先生は、もしかしたら貫通してしまっていて、それが鼻臭、口臭などの原因か?などと助手の 方と話していました。しかし私には「たまった汚い物を取り除ききれいにしてしていきましょう」と いうことで貫通の話はありませんでした。それから通院し治療は終わったのですが鼻臭、口臭 は相変わらずです。
 このページをみて歯性上顎洞炎というものに似ていると思ったのですが、痛み、腫れ、膿がで るなどの自覚症状はいっさいないんです。鼻臭、口臭はその歯が原因ということも考えられるの でしょうか。

回答  “口臭の原因は、膿の臭い”で、その90%は歯石沈着等による歯肉の炎症ですので、まずは最低 限歯石除去は徹底してください。その上で気になる口臭ということであれば、その他に存在し得る 炎症を探す必要があります。

 その上で炎症が起こり得る可能性とすれば、“貫通→穿孔(せんこう)”更には上顎洞炎症(蓄膿 症)・唾液腺疾患なども考えられますが、確率からいえば“根管治療の不備”が最も疑われる疾患 です。一般的な根管治療の治癒率は50%程度ですので、治療したから大丈夫と考えるのは早計 です。最も、治療した歯科医が、穿孔の有無や根管治療の状態を正確に把握して炎症の存在を 特定するのが仕事のはずですが、炎症発生のメカニズムが正しく?理解されていない歯科界にお いては期待する方が無理かも知れません。

 もう一度、耳鼻科的な炎症(上顎洞炎)を確かめて、歯石除去を徹底した上で根管治療をパスして (痛み、腫れ、膿がでるなどの自覚症状はいっさいないことを盾に)、唾液腺疾患や消化器疾患の 有無を洗いなおしてみられてはいかがでしょうか。

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