日付、時間:10/17 WED 11:38 Japan 2001
氏名:s・k
所在都道府県:茨城
職 業:自由業
年 齢:40歳
性別: female
質問:
ご意見を伺いたいと思い、メールさせて頂きました。
13年くらい前だと思いますが、激痛を覚え右下奥歯を治療しました。押すと痛いのが治
らず不安でしたが、問題無いと言われ土台を作りました。やはり変な感じがすると言いま
したが、コミュニケーションがうまくいかなくなり、周りの歯を2本抜いてそこでの治療
をあきらめました。
別の所へ移っても状況は悪くなる一方で、塞ぐと気持ちが悪くなるようになり、慢性的
な下痢が続き体重が減りました。大学病院の口腔外科で根の先を切って周りの骨も削り
ましたが、最終的に抜歯になりました。
それからはほかの歯にも、同じ症状が出て、抜歯、外科的処置など繰り返してきました。
顎関節症にもなりました。歯ぐきの後退もすすんでいます。
今年の6月、左上3番の犬歯が痛み抜髄して、途中やはりいつもの様に、めまいや吐き
気が出て、これ以上治療はできないといわれました。上顎洞にも長年熱や痛みがあると言
うと、CTの取れる所へ行ったら?といわれて、現在アレルギー科もある大学病院に通って
います。アレルギー以外のことは、調べました。根尖性歯周病と口腔外科で言われ、化学
物質過敏症だろうとアレルギー科で言われ、とにかく根っこの治療を進めたほうがいいと
いうのですが、何年もかかるからなのか、なかなか進めてもらえない状況です。
3番は8月にやっとはずしてもらいましたが、あまり説明も無くもうだめなんじゃない
かとも思っています。今左上6番をやっとはずしてもらって掃除の途中らしいのですが、
ものすごく楽になり、耳に音が響かなくなりました。まだ終わってはいないようですが、
なかなか進めてくれず、段々顔や周りの歯ぐきが熱くなっています。長年続いた喉の違和
感や、口内炎、全身にある症状から、開放されたい、そのために他もできるだけ早くはず
して、掃除をしてもらいたいのですが、困っています。転院するのなら、セカンドオピニ
オンを聞きたいと言って、レントゲン・カルテのコピーをもらわないと、転院先でもうま
くいかないでしょうか?もっとも行くあてもないのですが、どこか探すしかないです。
以上のような状態なのですが、アドバイスお願いできますか?
質問:
転院するたびに少しずつわかってきた自分の歯。同時に少しずつ無くなってもきて、
止めたいです。このホームページを開いてる先生に、心から感謝します。
例えば糖尿病の場合、わずかな原因によって炎症を起こし
通常の治療が不可能と言っても過言ではありません。同様にアレルギー体質といわれる
人は、通常の人なら何ともないモノ(異物)に対して過剰な反応を示し炎症を起こして
しまいます。このたびの一連の治療に関しても少なからず影響しているものと思われます。
最後の結論としては「悪くなったものを治すことよりも、今何ともない歯を治療しなくて
済むようにコントロールすべき」ということです。これはあなたに限ったことではなく全て
の人に当てはまることで、通常にしていれば80歳になる前にほとんど全ての歯を失って
しまいます。…ということは…今大丈夫な歯でさえ確実に?喪失するという現実を如何に
回避するかが重要です。そのためには定期的にスケーリングを行うということですが、まず
今以上の進行を効率よく抑えこそ、問題のある歯を延命する価値が見えてくるはずです。
過去の過ちは、悪くなったら歯医者が治してくれるという誤解。“根の先を切って周り
の骨も削れば治る(余程抵抗力の強い人は治ることもある?)”という(私から見れば)
歯科医の誤った理論に基づく治療方法により状況をますます悪化させたことです。
レントゲンやカルテはあったに越したことはありませんが、これらの誤った認識を双方
共に見直さない限り治療地獄は続くものと予想されます。体質的なハンディーを認識して、
これからはできるだけ治療をしなくて済むようにメインテナンスに重点をおいた対応を
心がければ明るい未来が見えてきます。軋轢を生む(訴訟を予感させるような)レントゲ
ンやカルテの請求に労力を使うよりは、数少ない理解ある歯科医を探すことに労力を費やす
方が前向きではまいでしょうか。
回答:
大学病院ですと歯内療法科と歯周病科(いずれも第○保存科という名称かも知れません)
での受診ということになりますが、今回のケースですと必ずしも大学病院が良いとは限りま
せん。総合的に診断して末永いメインテナンスを行ってくれるところ、根管治療の技術が
確かで人間的にも優しい先生の方がベストでしょうね。勿論、個人開業医で十分です。
私の医院ですと、距離的に十分なフォローは不可能です。しかし、一般レベルで90%以上
の成功率(抵抗力の極端に弱い人は50%?程度)の根管治療を行えば将来の目安になると
思いますし、歯周疾患のコントロールに関しても何らかのアドバイスができるものと思われ
ます。
返信:
どんな風に治療をすすめていけばいいのか、分かりかねる状態が続いていましたので、大変
参考になりました。
残された歯を守っていく為にも、できれば近くで良い先生を探したいのですが、今までの事を
考えるとそれは難しそうです。これ以上悪化してからだと、治療も難航すると思うので、焦ら
ず急いでみようと思いますが・・・。治療すると治らないどころか、なぜ膿がたまったりする
のか、繰り返し起こるこれらの症状の原因が、少しでもわかってからでないと、ほとんどの病
院で受け入れてはくれないようです。
以前診てもらった所では、プラスチックアレルギーがあるかもしれないと言われました。検
査をした上で、先生のアドバイスを参考に、次にできる事が何なのかわかればいいと思います。
すぐに先生の所で診てもらえれば、それに越した事はないのですが。いずれそうなるかもしれ
ませんが、その時には、宜しくお願いします。今のところは、ここまで考えてる次第です。
10・25
また、心配されていた歯周疾患に関しては清掃状態も良好で歯槽骨破壊も軽微なことから
今後のメインテナンス次第で生涯機能させることが可能だと診断いたします。
返信:
先日は有難うございました。先生やスタッフの皆さんには、いろいろお世話になりました。
今日一日寝ていたのですが、まだ体の疲れが取れませんが、お礼のメールだけでも打ってお
こうと思いました。