日付、時間:10/23 TUE 01:46 Japan 2001
氏名:SM
所在都道府県:大阪
職 業:学生
年 齢:19歳
性別: male
質問:
はじめまして。最近受け口の治療で外科矯正を始めました。まだまだ手術は先なので、
いろんなホームページで手術のことなどを調べているのですが、気になることがあるのです。
僕は受け口で顎関節症もあるのですが(口を大きく開けるとガクッと顎の付け根が動く)
そういった症状も顎変形症の手術で改善されるのでしょうか?
先生に間接円盤がだいぶずれている、といわれました。多少の痛みもあります。ほとんど
のホームページの図解をみると、顎の付け根というよりエラから下の部分だけをずらすし
ている術式のことばかりで、これでは円盤のずれは改善されないのではないかと思いまし
た。いつもこめかみのあたりが痛いので、絶対に治したいんです。そのへんをどう先生に
説明していいのかもよくわかりません。お答えお願いします。
顎変形症の手術と下顎前突の外科矯正とは別物です。
下顎前突の外科矯正により咬合関係が変わりますので、間接的には間接円盤を含めた顎関節
に何らかの影響を及ぼしますので改善もしくは改悪する可能性はあります。しかし、元々の
目的が、顎関節の形態や位置を修正する手術ではありませんので改善を期待すること自体が
間違っています。
顎関節の変形に対して行う手術は、口が全く開かないとか余程の症状がある場合に選択
する方法です。“こめかみのあたりが痛い”程度で行うにはリスクが大き過ぎます。顎変
形症に対しては消極的ですが、咬合の保全を最優先すべきだと思います。
回答:
先にも触れました様に、咬合関係が変わりますので「手術で症状の改善に成功した」という
事実はあると思います。但しそれはたまたまであり、悪化する可能性もあります。それを同時
に改善させることは、おそらく現状の医療レベルをはるかに超えています。
下顎前突の手術を行うにあたって、左右のズレを補正する(正中を合わせる)ことを行い
ますのでその際に何らかの工夫があれば改善の可能性は高くなります。術前に正すべき位置
を顎関節症を得意とされる先生にアドバイスを頂いた上で、手術される先生と術前打ち合わせ
を徹底してみられてはいかがでしょうか。必ず治るという期待は禁物ですよ。