大切なことは、歯周疾患のコントロールを徹底することです。
神経を抜く

日付、時間:11/20 TUE 10:46   氏名:M  
所在都道府県:愛知   職 業:会社員   年 齢:40歳      性別: female  

質問:
 先月、ひどい頭痛に悩まされ、歯はあまり痛くありませんが、歯からくるような気がしたので どこか虫歯かな? と歯医者を受診したところ右上臼歯3本が知覚過敏と診断されました。
確かに歯茎が下がって削れていました。
白いものを塗布され「神経を抜くしか治療はない」とのこと・・・
神経を抜くとはどのようなことですか?

回答  “ひどい頭痛に悩まされ”ということですので、すでに該当する歯の神経は壊死状態かも 知れません。“ムシ歯進行に伴う歯髄炎症→歯髄壊死”は一般に知られていますが、歯周疾 患進行に伴う“象牙質知覚過敏症→歯髄炎症→歯髄壊死”はあまり知られていないようです。

 象牙質知覚過敏症の特徴は、原因があくまでも歯周疾患進行に伴う歯周組織の炎症ですので 歯石除去やメインテナンス、それに薬物塗布などにより回復の見込みがあるということです。 但し“ひどい頭痛に悩まされ”ということで歯髄がすでに死んだ可能性の歯もありますので その歯を特定して(死んでいるか生きているかは別にして)神経を抜く 必要があるように思います。
 大切なことは、今知覚過敏に悩まされている歯をどうするかよりも、同じ運命をたどる 予備軍的な歯が多数存在しているはずですし、加齢と伴に必ず同じ運命をたどる歯が続出し て来ることを認識して、歯周疾患のコントロールを徹底することです。

 歯は他の臓器同様神経や血管が通っていますが、限られた空間であるためにひとたび炎症を 起こすと治癒する能力が極端に低いことと、神経や血管を除去しても周囲の無機質部分がその 後も機能する可能性が高いことが特徴です。
 その特徴を生かして、歯に通う神経や血管だけを取り去り、生じた空間に血液や体液が再び 貯留して腐敗することのないように親和性に優れた素材で閉鎖するのが抜髄および根管充填と 呼ばれる治療方法です。なお、抜髄の手順と根管治療の手順はほと んど同じです。

返信:
ありがとうございます。
抜髄の手順を拝見しました。少々怖い気がしますので、もう少し我慢してしまいそうです。 歯磨きの見直しを先にして、残りの歯を大切にしようと反省してます。

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