抜歯する歯医者も、同じ頻度でリスクを共有しています。
不安がいっぱいです

日付、時間:2001年11月21日 16:32   氏名:Y・F 
所在都道府県:大阪   職 業:会社員   年 齢:41歳      性別: female  

質問:
 半年ほど前にも質問させていただき本当にありがとうございました。
今回は、右下(8)を抜歯することになり不安が一杯です。
右下(8)は右下(7)に向かって横に生えています。右下(7)はかなり以前に抜歯済み、 右下(6)大臼歯を小臼歯2本に形成、治療中です。
抜歯するにあたって、この場所には大切な神経があってその神経を傷つけたりすることがある といわれすごく不安です。もしその神経を傷つけたり触ったりしたらどのようになってしまう のですか?
それと麻酔(伝達麻酔)をすると言われています。伝達麻酔も難しいと聞きましたが開口傷害 になったりしませんか?
不安がいっぱいですいい方法はないのでしょうか?
よろしくお願いいたします。

回答  「心配すればキリない。99%は何事もなくおわりますよ」と言っても不安な気持ちをかき消す ことはできないみたいですね。

下顎智歯と下顎神経は、解剖学的位置関係から何時傷つけても不思議のないリスクを背負って います。とは言っても、あつかましく考えれば下顎の外科矯正の手術時などは“全く傷つけない 方が不思議”なような手術です。実際には、かなりの傷をつけているようですが、後遺症とし ての知覚麻痺はほとんど起こりません。下顎孔伝達麻酔にしても、 常に全く神経に触れないというわけでもないでしょう。それでも通常は何事もなく済んでいる わけですが、何かの拍子に知覚麻痺という事態も実際にあるわけです。

 まぁこの件に関する不安は、抜歯をされる全ての患者さんに少なからずあることは事実です。 反対に考えてみたらどうです。こんな危険を抱えながら毎日抜歯している歯医者はどうでしょ う。痛みや後遺症が残るわけではありませんが、裁判沙汰も含めて同じ頻度でリスクを共有し ています。しかも生涯一度のリスクではなく、毎日のようにリスクを感じながら治療を行って います。怖さは患者さんの数千倍にもなるはずです。仕事とはいえ逃げたくなる気持ちは十分 持ち合わせています。事実その怖さから智歯の抜歯をしない歯医者が9割もいます。
 残された1割の歯医者は、使命感から“患者さんのため”と心に言い聞かせながら抜歯を 行っているものと推測いたします。その勇気ある歯医者に免じて、余りにも露骨な恐怖感を 訴えないようにしてください。


親知らず 親知らず 親知らず 親知らず 親知らず 親知らず 親知らず 親知らず 親知らず 親知らず 親知らず 親知らず 親知らず 親知らず