治療は、素材(歯の状態)を選ぶわけにはいかない!!
歯科治療は消耗品?

日付、時間:Thu Jul 1 2:52:19 Japan 1999    氏名:    
所在都道府県:東京   職 業:その他   年 齢:40歳      性別: male  

質問:
 初めまして。現在治療中の身です。 かつて治療終了した歯の根が痛みだし、 レントゲンを撮るとしっかりと膿んでいることがわかりました。麻酔を連発されながら、 ズキーンとくる根管治療を受けています。 何で治療した歯がやられるのでしょうか。かぶせ ものは「消耗品」なのですか。
2度も痛い思いした者として、疑問に感じましたもので…。(かつての治療が不備だとしたら、 歯科医を変える必要もあるのかなと思います。) 答えにくい部分もあるかもしれませんが、 よろしくお願いします。

回答  一度治療した限り、10年でも20年でも保って欲しいと願う気持ちも分かりますし、出来る限り そのように努めています。一回の治療で実際に20年以上保つケースも多いはずです。 しかし現実の問題として、不慮のトラブル・医療技術の限界・患者さん自身の手入れの仕方 などにより、早期に再治療が必要なケースが多いことも事実です。 我々の立場からすると、「ここまでヒドイ状態にしないで、もう少し早い時点で治療すればお互いに 納得のいく治療ができたはずなのに…。何年保つか分からないけど使えるところまで使おうか」 という選択を迫られる症例が多いというか、少なくとも、患者さんが主訴として治療を望まれる歯 はほとんど全てと言っても過言ではありません。
少なくともかぶせものは、間違いなく「消耗品」です。工業製品や手作り職人のように素材(歯の 状態)を選ぶわけにはいかないからです。ただ問題は、その使用期限と再治療が必要となる 発生頻度だと思います。

 根管治療後の根尖病巣についても、やはりその発生頻度が問題です。私の場合、自称根管治療 の成功率は90%以上と自負していますが、反対に10%近くが再治療を必要とするケースです。 世間一般よりは成功率が高いとは思いますが、現実の治療としてはほぼ限界です。
歯科医を変える必要もあるか否かは、最初の状態と再治療を要した状況、またはそれ以外の 治療状況をレントゲンなどで検証しないと一概には判断が不可能です。

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