日付、時間:2002年1月23日 15:02
氏名: MY
所在都道府県:山口
職 業:主婦
年 齢:32歳
性別: female
質問:
12/11に質問(歯がなくなる)してから、よくこのHPで勉強して
います。
年末から新しい歯科に通っています。レントゲン、写真等から上右6番下右7番に虫歯が見つかり
ました。他の歯の多くに、歯と歯茎の境目に小さい穴がありました。(前歯は以前レジンを詰め
ています)歯磨きなど普通に手入れしていたのですが、2人の子供の妊娠、出産(大体4年間)で
急に悪くなったのかと思うのですが・・・
先生には「歯磨きも良く出来てるし、がんばってるのに・・」と言われ、私の場合は「歯周病
より虫歯傾向が強い」ようです。でも私としては入れ歯にはなりたくないし「今悪いところを全
部治療して、月に一度検診と歯石とりをして、歯磨きもがんばったら一生(治療後の状態で)い
けますか?」と聞いたら即「無理です」と言われてしまい「10年ぐらい(それ以上だと断言でき
ないのか)は大丈夫」みたいな返事ですごくショックでした。
そこで質問ですが私のような虫歯の傾向の強いのは、「一生自分の歯」は無理なんでしょうか。
その先生は「歯は一生使える物」と考えていないということでしょうか。アドバイスをお願いし
ます。
感想:
こんなに歯が悪いのは自分だけではないかと、日々悩んでいます。今から歯を強く出来ないの
でしょうか・・・。誰にも相談できないので困ってしまいます。
「歯槽膿漏は治らないもの」「せめて60歳くらいまで歯が保てば」というのが歯医者の経験的
真理です。勿論理想的には8020(ハチマルニーヨン)運動に象徴されているように、80歳で20本
(親知らずを除いて歯の数は28本)の歯を残そうと願っております。
悲しいかな歯医者の提唱する具体的方法は、ブラッシングの徹底と年に二回の定期検診です。
この方法では到底達成不可能だと思いますし、達成不可能だからこそこの方法を定着させること
すら無理があります。
私が大学を出て臨床を始めた頃、生涯歯を保たせる具体的な名案はありませんでした。しかし、
せめて毎月歯石を取ることにより少しでも長持ちすることを患者さんに提案して実践してきまし
た。その結果が思わぬ…というかとんでもない効果を実感したのが10年後くらいからでした。
20年以上経過した現在、確かな手ごたえを持ってその効果を信じています。歯槽膿漏抑制に
留まらず、ムシ歯抑制、ブリッジ脱離に伴う歯牙喪失阻止など絶大な効果を経験しています。
しかし、このような効果を経験した歯科医は皆無に等しい現状ではないでしょうか。
あなたの現状と治療ほ出来が把握できていないので、また、毎月の歯石取りに付随する検診
能力にも大きく左右されますので“一生自分の歯”を保証することは出来ませんが、間違いな
く長持ちすることだけは保証できます。