根管治療を試してみる価値はありそうに思います。
診断は抜歯(カナダ)

日付、時間:2002年2月6日 14:48   氏名: MT  
所在都道府県:カナダ   職 業:主婦   年 齢:42歳      性別: female  

質問:
 右の7番の歯がものすごく痛くなり、歯科医からもらった抗生物質を一週間飲んだ後、痛み はおさまったのですが、念のため根管治療医にみていただいたところ、歯茎にかなり問題があ るため根管治療はふさわしくないので(やってもまた問題が再発するそうです)なるべく早い 時期に抜歯をすすめられました。
 2年半前に隣の親知らずを抜いたのですが、それが原因しているようです。レントゲンでは 骨はしっかりしているようなのですが、7番の歯の裏と歯茎の間に細いゴムを入れていくと歯 の根元まで入ってしまいます。現在痛みはなくなっていますが、やはり違和感は続いています。  質問させていただきたいのは、ほんとうに抜歯しか選択がないのかということと、抜いた後 に何もしないのが(インプラントも含めて)一番よいと根管治療医に言われたことについてで す。
抜歯したままの状態で放っておいたら、上の歯が伸びてきてしまうのでは?
また、ものがちゃんと噛めなくて食生活に支障があるのでは?
アドバイス宜しくお願いいたします。

回答  まず抜いてしまえば、実質的な選択としては周囲の歯に犠牲を負わせたりしないで何も補綴 処置を行わない方が良いでしょう。慣れればモノは噛めますし、上顎が伸びてくることは問題 だとしても、それを上回る犠牲を負う可能性を危惧します。

 カナダの「根管治療医が治療の価値がない」と診断したわけですから相応の理由があるのか も知れません。状況を把握しないで申し上げるのも無責任ですが、根管治療を試してみる価値 はありそうに思います。何処まで回復するか、またどのくらい機能するかは経過をみないとわ からないという状況だろうと思います。
 日本のように保険制度が確立されて安い費用ですと、“ダメもと”で試してみる価値がある にしても、高い費用(10万円くらいですか?)を費やして“ダメもと”はないと同時に治療 する側としても見込みの薄いものに手をだすのはプライドが許さないという実情もあるのかも 知れません。

 想像するに、根尖部まで骨破壊の進んだ大臼歯を治療しても常に動揺や咬合痛を伴い、時に は軽く腫れることもあって10年〜15年くらい機能するのではないでしょうか。私の価値観から すれば、それでも完全回復を期待して治療すると思いますが、価値観が異なるドクターの診断 ですしそれなりの正義も汲み取れるアドバイスのようにも思います。


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