根管治療を試してみる価値はありそうに思います。
『 漏 孔 』

日付、時間:2002年2月6日 17:04   氏名: 前田  
所在都道府県:福島   職 業:会社員   年 齢:23歳      性別: female  

質問:
 10月23日、12月5日に質問したものです。
差し歯にしている上右1の歯茎の部分に吹き出物のようなもの出来ます。一週間程でき、自然 と治る。という事を繰り返してます。私は、こちらを見ていると『漏孔』というものかと思う のですが。担当の先生は、根管の問題というより、歯周病からの腫れと考えてあるのか消毒と ペリオクリン注入のみしかされません。
私の状態をお見せする事が出来ませんので、判断が難しいかもしれませんがただの歯周病か らの腫れでしょうか?
歯周病により、このような(漏孔のような)物ができる事もあるのでしょうか?
度々で申し訳ありませんが、宜しくお願い致します。

回答  根尖病巣・歯根破折・さし歯の脱離(単冠では考えられません)などが考えられます。 もし歯周疾患が原因とするならば歯石が存在するはずですのでペリオクリンよりも歯石 除去を行うべきです。歯石除去を徹底しても症状が改善しない場合は根尖病巣等を疑って 破折や穿孔(何れも抜歯の適応)を確認して根管治療を行うべきです。
 おそらくレントゲン的には根管治療の不備や根尖病巣を疑う所見がないのだろうと推測 します。そのような場合でも往々にして根管治療の不備があるケースが多いので治療を行う 価値は十分あるはずです。ただし、さし歯除去にあたってはその時点で歯根破折や穿孔を 起こすリスクもありますので症状改善の見込みと比較して治療をするかしないかを判断す る必要があります。

返信:2002年2月12日 14:33
 河田先生が言われるようにレントゲンでは根管の不備は見当たらないようです。しかし、 差し歯における根管治療(差し歯除去)には歯根破折や穿孔といったリスクもあるという 事を初めて知りました。根管問題=根管治療をすればいいとばかり思っておりました。 また勉強になりましたし、担当医がすぐに治療を行わなかった事にも自分なりに納得が いきました。
度々で申し訳ないですが、いつも丁寧にお答えして頂いて本当に感謝してます。 有難うございました。

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