日付、時間:2002年2月12日 19:52
氏名: K.R.
所在都道府県:神奈川
職 業:主婦
年 齢:32歳
性別: female
質問:
初めまして。私は、右犬歯の根尖病巣の治療を10年近く前から受けています。数ヶ月間
の根管治療後、薬を詰めて半年から一年様子を見て調子が悪くなったらまた治療を受ける
というこを数年間繰り返してきましたが、あまり症状が改善されなかったので、2年ほど前
に思い切って歯科を変えてみました。
そこでは重度の顎関節症であることを指摘されました。マウスガードを作って歯軋りを
防止すると同時に、根管治療を数ヶ月行い、多少症状が改善してきたので一旦薬を詰めて
仮の蓋をして、半年から1年程様子を見て痛みがないのを確認してから正式に蓋をする予定
でした。
ところが、半年前に結婚して引っ越した後また痛みが生じてきたので、新しく歯科を探
して治療を再開しました。現在、1ヶ月治療しても症状が改善しないことを理由に医師から
歯を抜くように勧められています。
前の医師は、「いずれは抜くことになるだろうが、噛み合わせのバランスがくずれると
顎関節症にも影響が出るので歯を抜くことは最終手段だ」と言っていました。今の医師は
「過去に何年も治療してきた上に、この1ヶ月治療しても効果がないのだから、このまま治
療を続けても意味はない。歯を抜けば患部はすぐに治る。抜いた歯は、ブリッジか部分入れ
歯で噛み合わせ調整すれば顎の方には問題ない」と言っています。
抜いてしまったら終わりなので、とても迷っています。本当に抜歯するしかないのでしょ
うか?
抜いて顎に影響はないのでしょうか?
仮に抜くとしたら、ブリッジと入れ歯のどちらの方がよいのでしょうか?
お忙しいところ大変恐縮ですが、どうかアドバイスをお願いします。
治療の一番?簡単な犬歯の根管治療に10年とはお気の毒に。
相応の理由があるものと推測はいたしますが、ちょっと頂けませんねぇ。薬を何回詰め替え
てもダメ。根管内を綺麗に機械的拡大し汚物を完全除去したのちに、完全閉鎖すれば簡単に
?治るはずですし、汚物の完全除去がないままいくら治療を継続しても治癒は望めません。
この際顎関節症は全く無関係でしょう。その完全除去が出来ない理由や歯根亀裂・穿孔
(せんこう)があるとするならば不完全な治癒や抜歯の決断を的確に行うのが本来の歯医者
です。とは言ってもその的確な判断ができない歯医者が多いことも事実です。根管治療に
定評のある歯科医を見つけ出して的確な判断を仰ぐのが一番解決の早道ですが、それも
難しい話かも知れません。
抜歯をするにも、どうしても治療できない理由を明示して欲しいものですね。抜歯して
も顎関節症にはさほど影響しないと思いますが、入れ歯も抵抗があるし、ブリッジにして
隣在歯に負担をかけて同じ悲劇を繰り返す可能性もあります。インプラントという切り札?
もありますが、それにもリスクや金額的な負担も伴います。
まず第一選択としては根管治療を確実に行うこと。さもなければ歯牙再植(一旦抜いて
手元で穿孔や亀裂部分を修復してもう一度植え直す)などの技術をもった歯医者を探して
下さい。
回答:
その“リーマー?を患部まで差し込む手前の所で痛みがある”部分を十分な麻酔の上、徹底
清掃拡大すれば治癒の見込みがあります。
返信:2002年2月12日 23:56
丁寧なお返事ありがとうございます!
この長年の何ともいえない痛みと不快感がなくなるのなら抜歯もやむなし、と思える時もある
のですが、少しでも治る見込みがあるなら抜かずに頑張って治療したいと思えるようになりま
した。近くならぜひ先生に診てもらいたいところですが、残念ながらそうではないので、諦め
ずに歯医者さんを探してみます。また相談することがあるかと思いますが、どうかよろしくお
願いします。