大切なことは、抜歯を選択しなくてはならない状況にあることを認識すること。
水平埋伏の抜歯

日付、時間:2002年3月5日 16:22   氏名:   Y.F  
所在都道府県: 大阪   職 業: 会社員   年 齢: 41歳      性別: female  

質問:
 歯科治療についていつも不安ばかり抱いているのですが、この質問コーナーにて本当に 安心して治療を受けさせて頂いております。本当にありがとうございます。
 今回は、左下第3大臼歯(8)なんですが、まったく見えていませんが横向きに生えている ようで第2大臼歯(7)を押しているようで痛みがあります。前回は同じように横向きに生え ている右下を抜歯いたしましたがその歯の場合右下第3大臼歯(8)がなく(8)も頭が見え ていました。でも左下は、まったく何も見えていません。その上(7)の歯もありますこのよ うな場合どのようにして抜歯するのかすごく心配と不安があります。
 だからとはいいませんが、右下を抜歯する際左下に痛みが出るようになったら抜歯しましょ うと言われていたので、左下に痛みがある事を主治医にはまだ報告せず痛み止めを飲んでいま す。左下(8)のような場合の抜歯について教えてください。また伝達麻酔とかするのでしょ うか?

回答  全く見えていないと言っても痛みがあるようですので露出したも同然の状態と考えられます。 そのまま放置していても改善の見込みはゼロですし、あまり長々と放置しておくと手前の歯ま で巻き添えにしてしまうだけで何の得もありません。色々と考える前にご自身の置かれた立場 を直視して早急に抜歯の決断をされることを望みます。

   抜歯の手法に関しては、担当医の技術や経験により多少異なるものと思いますが基本的には 歯肉を切って→めくって→周囲の骨を削って→歯を切断して抜きます。その際 伝達麻酔を使うか否かは状況と担当する医師の判断に委ねられます。 下顎の水平埋伏智歯の抜歯に際しては、知覚過敏を通る下顎神経を傷つけて知覚麻痺が起こる リスクが存在しますが、大切なことは、術式やリスクではなく今あなたの歯が抜歯を選択しなく てはならない状況にあることを認識することではないでしょうか。

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