日付、時間:2002年3月13日 10:15
氏名: シカゴ
所在都道府県: 神奈川
職 業: 主婦
年 齢: 34歳
性別: female
質問:
噛み合せについての質問です。
下あごが左側にずれ、睡眠中、左上下第一小臼歯(4)にて強く噛んでいるようです。気の
せいかもしれませんが左下第一小臼歯(4)が内側に倒れてきたような感じです。
ちなみに左上678番はブリッジを約10年かけてます。(7番欠損)昼間は意識して、正
しい噛みあわせにするようにしていますが、睡眠中或いは無意識の際、左上下第一小臼歯
(4)にて食いしばっていることが多々あります。原因及び治療が必要なのか教え
て頂けると助かります。
感想:
このサイトを見て、とても勉強になると同時にセカンドオピニオンを読む事ができて、感謝
しております。先生もお忙しいかとは思いますが、これからもこのサイトを続けて頂けます様、
よろしくお願い申し上げます。
食いしばるとか歯軋りをするということは、無意識のうちに気になる…と言うか…気に入ら
ない噛み合せが存在するということです。歯が浮いたとなると無意識または故意にその歯を
食いしばって“痛痒い”感触に快感を覚えるという行動にでます。似たような行動パターン
です。
解決方法は、気になる原因を特定して原因を排除することにです。根管治療や歯周疾患に
よる炎症が原因であればそれを排除することですが、通常食いしばるとか歯軋りの場合には
そのような原因は存在しません。早期接触とは過剰接触による歯根膜炎が原因だと思われま
す。強く当たっている噛み合せ部分を特定して削合することが適切な対応だと思われます。
私の場合、下あごが左側にずれた状態で長年きてしまいました。さらに奥歯の虫歯治療の
際の高さ調整の際にも、左にずれた状態で高さ調整をしてしまい、今、自分で正しい噛み
あわせがよく分からなくなってしまいました。
先生のお手すきの際にご返答頂けます様よろしくお願い申し上げます。
回答:
正しいかみ合わせって個人の歯数やアゴの骨の形などによって異なります。その人にと
って一番違和感のない状態が正しいかみ合わせということになります。一方、理想的な、
と言うか教科書的な噛み合せは顎模型などに代表される噛み合せです。
下顎の1番と2番は上顎に比べて2/3程度の大きさですので、約半歯分程前に位置します。
従って下顎3番は上顎2番と3番のちょうど中間に位置するようになります。それ以降の
臼歯部は上下ほぼ同じ大きさですのでそれぞれが半歯づつ前にずれて、下顎4番は上顎の
3番と4番の間という具合です。
多少ずれたかどうかは定かではありませんが、生体には適応力や自己修復機能もありま
すので必ずしも問題になるとは限りません。また歯科治療に限らず医科で行われている処置
や手術も精密機械のような誤差を追求するものではなくアバウトに修復すればあとは生体が
治してくれるということを前提とした処置である実態をご理解いただきたいと思います。
返信:2002年3月22日 19:16
わざわざご丁寧にお返事頂きまして有難うございます。
今回のご説明を頂きまして噛みあわせについて今まで以上に理解することができました。
本当にありがとうございました。