日付、時間:2002年3月19日 18:32
氏名: AT
所在都道府県: 群馬
職 業: 会社員
年 齢: 24歳
性別: female
質問:
たびたびお世話になります。
1・2ヶ月ほど前に左1番を治療しました。最初なんでもなかったのですが、1週間くらい前
から外の空気がしみます。食事は平気なので変だなあと思っていたのですが、今日は、表面の
根元部分が水にしみているのです。お茶は飲めるので、お湯は平気な気はするのですが、しみ
ているような感じもあります。あと、たまにボワッと憂鬱になる程度の痛みがあります。
表面だけしみて、裏側からはしみないなんてことありますか?
前歯だし、絶対抜髄は避けたいです。でも外の空気がしみてしまうのは、もう回復は無理なん
でしょうか?
抜髄になる前に、薬があるなら試してみたいのですが、そういった薬はありますか?
また、レーザー治療はこういう場合関係ないのですか?
「絶対抜髄は避けたい」という気持ちはわかります。
でも死期が近づいたら死を悟ることも必要です。命と違い抜髄したからといっても必ず不幸が
訪れるとは限りませんし、結構長持ちする例もあります。大切なことは、同じように手遅れ状
態になるまで治療を先延ばししないというか、常日頃からメインテナンスを通して早期治療を
心がけて二度と同じ過ちを繰り返さないことです。
「表面だけしみて、裏側からはしみない」という事実は存在します。小さな歯の中での炎症
ですが、それでも炎症の中心から少しの距離の違いが症状に表れているものと思われます。
問題の延命処置ですが、知覚過敏用の塗り薬やレーザー、更に内服薬としての消炎鎮痛剤など
により回復の可能性もありますが、お伺いした症状から察するところ望みは薄いかも知れません。
回答:
抜髄後の変色は、3年でちょっと、5年でかなり、10年も経つと明らかに…という感じです。
3年後の歯を今すぐ並べてみたらとんでもなく違和感があるはずですが、徐々に変色しますので
3年くらいではそれ程気にならないのが普通です。
破折を防ぐ注意としては、堅いものを噛まないということも大切ですが、歯周疾患により
周囲の歯がぐらついて過剰な負担がかかることが最悪です。普通にしていれば15年で40歳。
その頃には動揺が始まる年齢です。歯周疾患進行の抑制が一番大切だと思います。