日付、時間:2002年3月20日 23:27
氏名: K.Y
所在都道府県: 神奈川
職 業: 会社員
年 齢: 53歳
性別: male
質問:
53歳の父の歯槽膿漏について質問です。
昨年夏頃から、左の一番奥(親不知は無いということなので、恐らく(7)の歯だと思います)
の歯茎が腫れ、針でつつくと膿が出るようになりました。仕事上、歯科医院に行く時間がとれ
ず、市販の歯槽膿漏の薬を購入しましたが一向に良くならず、薬を何度か変えましたが、やは
り良くなりませんでした。あまりに回復しないので、昨年秋頃、歯科医院に行ったところ「中
程度の歯槽膿漏」と診断されました。
しかし、その時歯茎が腫れていたので治療が出来ないとのことで、抗生物質を処方され、1週
間後に再度来院するようにと言われました。そして1週間後に再度行ったところ、まだ歯茎が腫
れていて治療できないと言われ、また薬を処方されただけで、治療らしい治療がされませんでし
た。
とはいえ、薬が効いたのか腫れも痛みも引き、その時は2度の通院で済みました。ところが今
年はじめ、再び痛むようになり歯もぐらついてきたので、歯科医院に診てもらいに行きました。
前回に比べると、歯茎の腫れも無く、今度こそ何かしら治療をしていただけるだろうと期待して
いましたが、またしても「腫れ」が原因で薬のみでした。父は、病院での治療をあきらめ、歯槽
膿漏と診断されてから気を遣ってきた歯磨きに更に力を入れ、口内の清潔を保つようにしていま
す。それでも、痛みは増し、先日は頬の方まで腫れてしまいました。今もこれまでと変わらず、
痛みや腫れは一進一退を繰り返しているようです。
歯槽膿漏は一度なると治らないとは存じておりますが、痛みや腫れをこれ以上進行させないた
めに、何か治療方法はないでしょうか?
また、腫れていると何故治療が出来ないのか、教えていただければ幸いです。
お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願いいたします。
“歯槽膿漏は一度なると治らない”というか、一旦喪失した歯槽骨は回復しませんが、歯肉
の腫脹と更なる歯槽骨破壊を抑制して歯の喪失を防ぐことは可能です。その為には、炎症の
原因である歯石を徹底除去して、二度と歯石が沈着しないように毎月歯石を取り続けることが
唯一・最善の方法です。想像するに、今からでも十分間に合いそうです。問題の歯はともかく
それ以外の歯を生涯保つことも可能だと思います。
腫れていると治療が出来ないというよりも、歯周疾患の原因だとか治療方法、また歯石の
除去効果が歯科医自身が知らないためだと思います。歯周疾患専門医だけが知っているという
訳でもありませんが、歯周疾患治療に熱心な先生を探して治療及びコントロールをお願いする
のが近道だと思います。