日付、時間:2002年3月26日 10:57
氏名: taka
所在都道府県: 愛知
職 業: 会社員
年 齢: 38歳
性別: male
質問:
3歳2ヶ月の子供のことなのですが、上前歯4本が虫歯になってしまい、それ以来、
歯科医院で毎月定期検診をしていました。
先日、こどもが歯が痛いと言い出し、見るとその中の1本(右上2番)の歯肉にプクッ
と膨らみができていました。そこでいつもの歯科医院で急患で見てもらおうと電話したら、
今日は予約がいっぱいなので急患でもダメ、薬を飲ませて明日にしてほしい、と断られて
しまいました。しかし、本人も痛がっており何とかしてやりたくて、悪いとは思ったので
すが近くの歯科医院で急患で治療してもらいました。
やはり、歯根に膿が溜まってしまったらしく根管治療で掃除をし、中の膿を出してもら
いました。痛みの方は治ったらしく治療した歯は、次の予約(10日先)まで開放してい
る状態です。
後続永久歯の萠出に伴い歯根が吸収する乳歯は、根管治療を行っても根尖部分の閉鎖が
出来ませんので必ず根尖病巣ができてしまいます。わずか数年の寿命なのに根管治療に至る
ムシ歯を作ってしまう方が悪いとはいうものの切実な問題ですね。
開放状態はあくまでも一時的なものですのですし、治療の度に洗浄しますのでご心配の
事態は無縁です。永久歯の萠出時期はおおよそ6歳頃ですので今から3年ほど使わなくて
はなりません。
根管治療の状態にもよりますが、今後半年に一度、今回みたいに腫れることが予想され
ます。その都度今回みたいに根管治療する必要はありませんが、膿をだして化膿止めを飲
めば通常は治まりますのでごまかしながら使うということになります。余りにも頻繁に腫
れるとか、腫れが全く引かない場合には再根治によりある程度回復します。
根尖部に膿が溜まっている場合、後続永久歯はその膿を避けるために変な方向に萠出す
る傾向があります。また、真下からの突き上げがないので乳歯の歯根吸収が遅く何時まで
も自然脱落しない傾向もありますので、交換時期(5歳以降)にはレントゲンを撮って或
る程度早めに抜歯することをお勧めいたします。