日付、時間:2002年4月24日 14:22
氏名: Sally
所在都道府県: 石川
職 業: 主婦
年 齢: 30歳
性別: female
質問:
はじめまして。先日歯医者へ行き、中度の歯槽膿漏だと言われました。骨も全てではないで
すが、半分溶けているということです。ただ、これから治療していけば今の状態を維持してい
けますとのことだったので頑張って治療をしていこうと思いました。
それと、そろそろ子供を作りたいとも思っていたのです。そのこともあって歯医者へ行った
のですが・・・
歯槽膿漏の治療はすぐには終わらないと聞きました。
今の私の状態で子供を作っても胎児には影響はないのでしょうか?
そのことだけが心配になって先生に相談させていただきました。お忙しいところを恐れいりま
すが、よろしくお願いいたします。
“半分溶けている”程度ですと徹底した歯石除去と毎月の歯石除去を継続することにより、
コントロールは十分可能です。
ステロイドを使うホルモン療法や重篤な疾患と異なり、歯周疾患治療と妊娠に関しては何ら
障害はないものと考えております。常に炎症を抱えた歯周疾患状態より、むしろ炎症のない状
態を確保・維持する歯周疾患治療が施されて健全な状態を維持・コントロールされている状態
の方が好ましいとさえ思います。
中程度の歯周疾患だと想定しての話ですが、その程度であれば極端なストレスを生じるような
治療もございませんで安心して治療を平行することの方が生まれてくるお子様のためにも良い
影響があると思いますよ。
中度ならばストレスを感じるような治療はないとおっしゃっておられましたが、どうやらわた
しの場合、ポケット内部に歯石があるようです。これは麻酔をしたり、場合によっては切開し
て除去する必要があると思うのですが、そのような麻酔を使うような治療は妊娠していても問
題はありませんか?
その点だけちょっと気になったので再度質問をさせていただきました。
回答:
麻酔も通常必要な治療の範疇です。勿論、妊娠期間中およびその前後に好んで余計なことを
することをお勧めしているわけではありません。できることならそれ以前に治療を済ませておく
べきだったと思います。また、絶対何事もないと言い切ることも出来ません。しかし、麻酔をし
た…抜歯した…そのための薬を飲んだ…程度のことで何事かが起こったという報告もありません。
そのような状況下で、必要な処置を敬遠して失う損失を比較すれば、必要な歯周疾患処置やムシ
歯の治療は行うべきとの判断です。
昔話みたいですが、直射日光や雨の中での野良仕事みたいなことでもできれば好んですること
ではありませんが、それをしないと食べていけない人に「仕事はやめなさい」というようなもの
ではないでしょうか。