日付、時間：2002年5月28日 10:14　　 氏名： 　 まみ　　
所在都道府県： 西ヨーロッパ　　 職　業： 主婦　　 年　齢： 30歳　　　 　 性別： female 　

質問：
　4月10日に歯肉移植手術について質問させて頂きました。　河田先生 有難う御座いました。

　今回、一時帰国し歯科で診て頂いきました。　私の歯茎は、顎関節症と噛み合わせ（下顎が引 っ込んでいる）により異常な力が前歯にかかり、歯茎が退縮しているとの事でした。　そのため 移植した歯茎も元に戻ってしまうそうです。　そして最近発見したのが右上１の横にあるヒビで す。
両顎共にクローズドロックになっているそうで、今回新しく顎関節用のスプリントを造って頂き ました。　新しいスプリントは、下の部分にはかなり厚みがあり上顎の歯と歯茎の上までカバー するものです。　このスプリントは（材質は固めのゴムのようなもの）、かなりピッタリサイズ なので装着時はまだしも外す際にはかなり力を入れないと外すことができません。　ちなみにホ ワイトニングジェルやフッ素を入れて使用できるように造られているそうです。

　一度自分で装着して、外すのに苦労してから（顔が赤くなってしまいました）はスプリントが 外れなくなってしまうという恐怖で使用しておりません。　こんなに着脱の難しいスプリント でも使用した方が良いのでしょうか？　
かなり厚みのあるスプリントなので、多分装着して寝ると口が開いたままになると想像できます。 このような場合には、どのように患者さんにアドバイスしておりますか？ たとえば、紙テープで口を止める等とか。

歯科医院で装着した際には気が付かなかったのですが、一部歯茎の上の部分（スプリントの端のみ） が少しあたります。　海外在住ですので、自分で削ろうと思っております。　（河田先生に怒られ そうですが）身の回りにあるどのような道具で削るのが良いのでしょうか？
かなり変な質問になってしまいましたが、今回も宜しくお願い致します。

　かみ合わせが歯周疾患の進行に影響を与えているということは言われています。ついでに、タバコ や食生活なども…。
それらの関与を一切否定するわけでもありませんが、重要視する必要はないと思っています。古くは 結核、最近では胃潰瘍の例にみられるように、原因が特定されるまではストレスやタバコ・食生活など あらゆることが関与していると言われてきましたが、結核菌やピロリ菌のような原因菌が発見された とたんその他諸々の誘因は重要視されなくなりました。
　私の医院では、意地でもその他諸々の誘因を無視して直接原因である歯石除去だけを徹底して20年 以上コントロールする実績を積み上げてまいりました。従ってスプリントの必要性事態に疑問を感じ ています。

　さてさて、スプリントの調整ですが、着脱の強さもポイントをちょっと削ってやればスムーズに なるとは思いますが削りすぎると緩々になってしまいます。そちらの調整は道具の揃った専門家に 任せるべきですが、角張った部分の調整は素人でも可能です。日本なら、ホームセンターのような ところで、模型を作ったりする時に使うハンドタイプのエンジンや研磨セットを売っています。それ 程高額ではなかったように思いましたので一度探してみて下さい。また、ヤスリだとホームセンターで 数百円、百円ショップだと百円で売っています。そちらの事情は分かりませんが、何らかの方法で調整 されるのは支障ないと思います。