治療に伴う一時的なデメリットは無視すべきです。
矯正と歯肉退縮

日付、時間:2002年6月25日 12:13     氏名:   夕実  
所在都道府県: 神奈川   職 業: 主婦   年 齢: 32歳      性別: female  

質問:
 結婚、出産を終え、将来への歯の維持と美しさのため、30歳から歯の矯正を始め、2年が経ちます。 まだ装置は付けてますが歯並びは美しくなってます。
 しかし、よく見ると歯と歯の間の歯茎が今までの様にとがってなく、砂時計が落ちたように下がっ てるんです。特に下前4箇所、上前3箇所に三角形の隙間があります。
せっかく歯並びがよくなっても土台の歯茎が・・・・
 知人が教えてくれたのですが、成人からの矯正はデメリットが多く、支えの歯槽骨を破壊して歯を 動かすため、歯槽骨の再生がしっかりできてないんじゃないのかな。歯が抜けやすくなるよ。 と言われました。そのことと関係してるのでしょうか。
本当に歯槽骨は再生できないのでしょうか。

回答
 矯正の有無に関わらず、“歯茎がやせた”というか歯肉の退縮が気になりだす年頃です。30歳は、 歯槽膿漏の初期から中期に差し掛かる年齢です。歯周疾患のコントロールを積極的に行うようにしま しょう。

 歯並びが悪いことは歯周疾患にとってはマイナス要素ですが、それを矯正することが必ずしもプラス にならないことを認識しておく必要があります。今現在の歯肉退縮が、矯正によるものかどうかを判定 することは出来ません。矯正による一時的な歯槽骨破壊が原因であるとするならば、治療が落ち着けば 或る程度回復するはずです。また反対に、美しさと引き換えにある程度の損失をこうむったとしても 過度に落ち込む必要もありません。それが歳相応もしくは多少犠牲があったとしても歯周疾患をコント ロールしやすい環境を獲得できたからです。問題はそのあと。矯正終了後に獲得した環境を最大限に 生かしてそれ以上歯槽骨を失わない努力をしたならば、矯正期間中に失った損失は十分とりもどせる はずですから。

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