日付、時間:2002年6月25日 21:59
氏名: まな
所在都道府県: 北海道
職 業: その他
年 齢: 24歳
性別: female
質問:
相談する度、的確なアドバイスを頂きありがたく思っております。
前回の相談の後歯科医を探し、第一臼歯及び第2臼歯を抜かなくてはいけないと多くの歯科医に
診断されていましたが、「保存」をして下さると言う歯科医で治療中です。
「歯の状態・今後の治療」
第1臼歯、第2臼歯とも根しかなく、根管治療中です(第一臼歯は、根が4本あり、分裂しているの
で2本だけ残すと言われました)。今後はブリッジにする予定で、そのとき第2小臼歯も銀歯にする
と言われました。ブリッジがうまくいかない場合は、親知らずを移植と言われました。
「不安・相談」
追加:
何度も申し訳ございません。先ほどの続きなのですが、噛むと第2臼歯、第1臼歯が痛みます。
後、歯科医の良し悪しは根治治療で判断できると聞いたのですが、どのような根治治療であれば
信頼できるのでしょうか?
又先生は「歯石を取り除く事」が大切とおっしゃっていますよね。と言うことは歯石、歯茎に気を配
っている病院の方がよろしいのでしょうか?自分の病院選びに自信がありません。今まで色々捜して
みた内、片方は病院では、歯の保存を第一に考えてくださるところで、もう片方は歯垢や、歯茎に気
を配ってくださるところだと感じました。両方とも気を配ってくださるところは無いように素人判断
ですが思いました。
前回の質問内容を覚えていないので、今回の質問内容についてお答えします。
24歳で抜歯しなくてはならない歯というのも現実に存在しますが、手に負えないので抜歯といわれた
歯のほとんどが的確な根管治療で治癒する可能性が高いことを実感しています。反面、的確な根管治療
を行っている歯科医が非常に少ないことも事実です。
治療が的確であったならば、通常、即刻結果が現れます。少なくともいえることは今の治療が的確
でないであろうことだけは言えると思います。但し、治療する側も人間ですので、的確な治療に必ず
しもたどり着けるかどうかという問題と的確な治療にたどり着くまでに多少の猶予が必要であること
も認識して下さい。もう少し経過をみて、思わしくなければ転院を模索する必要がありそうですね。
歯周疾患に関しては、年齢的に症状が現れるほど進行しているとは思えませんので根管治療だけ
が全てだとは思いますが、同時並行して治療する必要もあります。少なくとも、歯石を取って歯周
疾患による症状の存在を排除して、根管治療に専念する必要があると判断します。
上顎の場合ですと、インプラント(人工歯根の移植)のスペースがないので親知らずの移植は有力
な選択肢になります。下顎ですと、長期的に予後の不確定な歯牙移植よりもインプラントの方を第一
選択にする方が良いのではないでしょうか。
事実上、根管治療を的確に行ってくれる歯科医を探すことはとても困難です。ダメになりかかった
歯を助けることも大切ですが、二度と抜髄なんかしなくて済むようにメインテナンスを実践してくれ
る歯科医がトータルでは重要です。その意味では歯周疾患のコントロールに充填をおく歯科医の方が
いいでしょうね。根管治療で怪しげな歯を折角保たしても、歯周疾患で健全な歯を50歳で失ってしま
ては元も子もないでしょう。
回答:
格は間違いなく「歯周病指導医」の方が上です。認定医を育成する立場で、通常は大学の教授と
助教授クラスを勤めた開業医です。この場合、格より個人の人間性と技術を優先して考えるべきで
しょう。まずは両方に行って確かめた方が無難でしょうね。
かつては私もレーザーを所有して他の方面からの利用価値を見出しておりましたが、現在の使われ
方には大きな疑問をもっています。また、客寄せ効果を狙ってレーザー購入をされた先生やそのよう
な発言を耳にします。先端技術を取り入れる姿勢は十分評価できますが、現状でのレーザーは治療に
不必要と認識しています。私が絶対の効果と信じているのは、生涯にわたるメインテナンスだけです。
回答:
申し訳ありません。状況が把握できません。
インプラントは抜歯後、骨の回復を約1年待って移植手術を行います。更に術後3か月くらい経って
上部構造の製作に取り掛かります。根っこを残したままでは何時まで経ってもインプラントの植立
はできません。また、ヘミセクションを行った第一大臼歯のスペースにはおそらくインプラントを
植える余地はないと思われます。
まずは残った半分と、第二大臼歯の根管治療を完成させてブリッジにもっていくのが第一選択だと
思います。治療を一旦中断して他の歯を治療するのも結構かと思いますが、そこの事情も把握しかね
ます。
私の治療方針や価値観が独特なせいか、信頼できる歯科医というのは全く思い当たりません。