日付、時間:2002年6月26日 14:09
氏名: R
所在都道府県: 兵庫
職 業: 主婦
年 齢: 35歳
性別: female
質問:
初めて質問させていただきます。
先週の水曜日に、第1小臼歯のインレーを詰めなおすために麻酔をかけて削りました。
その後、その場所あたりの頬を触るだけで飛び上がるほどの痛みがあり、頬の内側を触ってみると、
ぷっくりと腫れていました。腫れは、ちょうどあごの骨の上あたり、第1大臼歯と第2大臼歯のあた
りです。
あまりに痛いので、先週の土曜日に再度受診をしたところ、抗生物質が2日間処方され、様子を見
てほしいとのことでした。なぜこのようになったのかにつては特に説明がなく、質問してもよくわか
らないような感じでした。
今日で1週間がたち、痛みはかなり軽減されてきたものの、まだ腫れは残っています。ぷっくりと
して、ころころとしたような腫れです。このまま様子を見ておくだけで大丈夫なのかどうか、とても
不安です。いかがなものでしょうか。
また、インレーを詰めるのは腫れが引いてからということなのですが、仮詰の状態だとその歯で物
をかんだりすると痛みがあるのですが、腫れが引くまでこのまま仮詰でも問題はないのでしょうか。
よろしくお願いします。
おそらく注射の針が比較的太い動脈に当たって内出血ものと思われます。
注射をすれば多少出血するのは当たり前で、小さな内出血は毎度のことだと思います。運悪く、
多少大きめの動脈に触れた時には出血量も多く、しかも下顎臼歯部は骨の表面が緻密で血液を吸収
しない上に、粘膜も薄く血液が粘膜と骨との間に貯留しやすい条件が整っています。
私の医院でも年間数件は似たようなトラブルがあります。貯留した血液の吸収を促進したり化膿
することを避けるために薬を投与すると同時に、状況によっては切開して貯留した血液を排出する
こともあります。基本的には必ず貯留した血液が吸収されますので問題はありません。
歯医者にとっては避けられないトラブルであり珍しいことでもないので、さほど気にはしていませ
んが、多くの患者さんにとってははじめての経験であることが多いためとても不信な眼差しで見られ
ていることを身にしみて感じています。言い訳してもどうも半信半疑のようですし、「こんなこと
始めて!」とそのまま来院が途絶えてしまうこともしばしばです。
おそらく内出血は治療上避けられないトラブルで、歯科医の技術とは無関係だと思います。内出血
が治まるまでインレーのセットが出来ないわけでもありませんが、気持ちの上で、トラブルが収束して
から次の医療行為という段取りだと思います。仮詰だからといって、その間に新たなトラブルが生じる
可能性はきわめて低いと思います。
回答:
ポーセレンとかセメントは関係ないと思います。結局は神経の炎症が治まるかどうかという問題で
すが、すでに2ヵ月経過しているということですのでかなり望みは低いと思います。消炎のための薬
を塗ったり、消炎鎮痛剤を内服するなどしてもう少し様子を見る価値はありますが、状況と程度を見
極めて抜髄という選択もやむを得ないでしょうね。