日付、時間:2002年7月30日 12:00
氏名: s.shibata
所在都道府県: 長野
職 業: その他
年 齢: 73歳
性別: male
質問:
河田先生へ
歯の質問を致します。宜しくお願い致します。
73才男 歯以外の体調は良好
状況:
上右1,2,3番は30年前、金属棒入りの一括差し歯にしました。
3年前に2番の根尖の化膿が進み、抜歯しました。この時1,3番にも根尖にX線での吸収が
少し有りましたが、今暫く使って行こうと言う事で、1,3番の2度目の根管治療をした後、
1,3番でブリッジを組みました。
今年(H14)7月。1番の根尖を上から触れると、少し化膿しつつ有る様に感じました。定期検
診を兼ねて、掛かり付けの歯科で、X線チェックして貰おうと考えています。
先生のHPで勉強した結果、1,3番の完璧な根管治療も、歯根端切除も現状(現在の医師)で
は難しいと思いました。1,3番が今後歯周病にならない様に注意しつつ一日でも永く根尖病巣
を抑えて行くしか無いかなあと考えています(自分の年も考えて)。
質問:
1、以上の考え方で概ね宜しいでしょうか。
2、根尖病状の進行を少しでも抑える方法が有りましたら、教えて下さい。
追記:
素人考えですが、太めの注射針で根尖の膿等を或る程度吸い取り、そこへ少し抗生物質を注入
する事により、歯の延命治療が出来ないものかと。
−−駄目ですよね!
歯根端切除は選択肢から除外して、多少歯根破折リスクを覚悟して
根管治療を確実に行うのが最終的な選択だと思います。根管治療とブリッジを行った直後ですので
しばらくはそのまま経過観察という状況のようですね。根尖病巣は根管治療および根管充填の完成
度の高さに比例するものですから進行を抑制する別の手段はありません。
せいぜい、腫れだしたら早めに抗生物質を内服したり注入することが症状の緩和と多少なりとも
進行抑制につながると思います。歯石除去を徹底・継続して歯周疾患の進行をコントロールするこ
とは、全ての口腔環境保持の意味で重要です。
“太めの注射針で根尖の膿等を或る程度吸い取り”というのは、炎症が著しく、よくよく熟した
状態では一応有効ですが、それなら一層のこと切開して排膿すべきでしょう。それ以外の時期です
と単なる肉の塊ですので注射針を刺しても膿を吸い取ることは出来ません。