日付、時間:2002年8月14日 22:00
氏名: M.F
所在都道府県: 神奈川
職 業: 会社員
年 齢: 40歳
性別: female
質問:
こんばんは。いつも先生のHPで勉強させていただいております。お忙しい所申し訳ございま
せんが、インプラントについて教えていただきたくよろしくお願い致します。
現在下6番にインプラントが入っておりますが、その手前5番歯も保存不可能と診断されまし
た。たまたま今回伺った歯医者さんではブローネマルクシステムを採用している所であり、私の
6番に入っているインプラントはITI方式というものでした。2本連続してインプラントが入
る場合は、繋げて作成するのが原則ということのようなのですが、違う方式でのインプラントを
入れることは不可能なのでしょうか(歯医者さんを変えたいと思い今回別の所に伺いました)。
別の場所にも再治療不可能の歯が数本存在します。
また、インプラントは手入れを怠れば当然歯周病になるとのことですが、万が一病気等で手入
れが十分に行えなくなった時に安全というか・・よいのはどちらの方式なのでしょうか。
インプラントについて全く知識がないままに1本目を埋入してしまったことを少し後悔しています。
よろしくお願い致します。
他院で入れた、種類の異なるインプラントは非常に厄介な存在です。
どの方式・メーカーが良い・悪いではなく、そのインプラントに合う器材や部品がないからです。
いよいよ撤去という場合ですと、どうにしてでも除去できますが、ちょっとネジを緩める・閉めるに
しても適合するドライバーがないとできません。メーカーが特定できていれば、器材を購入すること
もできますが、それでも1回のために(わざわざ問い合わせて規格の分からないものに)1万円もす
る器材を購入するのは現実問題不可能です。
ブローネマルクシステム・ITI方式、いずれも使ったことがないので、最終的な評価はできませ
んが、何れも安定したシステムですから優劣はないでしょう。普段の手入れが重要であることはいう
までもありませんが、ダメになるときは何をしてもダメですので、そんな心配より今残っている歯を
二度とインプラントにしなくて済むように手入れすることと、抜歯予定の歯についても本当に見込み
がないのかどうかを追求すべきだと思います。
ところで今回の歯については、土台の中の虫歯ということで根の先には病気はありません。ただ、
根の長さが足りないということで保存不可能と言われました。でももう一度だけ聞いてみるように
します。
インプラントについては、種類があって歯科医院によって採用しているものが違うという知識は全
くありませんでした。つまり一度ある種類のインプラントを打つと他の種類のものははずさない限り
できないということですよね。
お忙しいところありがとうございました。本が完成しましたら是非HP上でご案内して下さい。
まだまだ暑い日が続きそうですが、どうぞお身体ご自愛下さい
回答:
私が20年ほど前にインプラントを始めたころは、数種類しかなかったし、インプラントを植えた
患者さんは生涯自分ところで面倒みるはずくらいに思っていました。今になってみると、他院で治
療されたあとに来院されるケースが増えて、実際のところ対応に困っています。「やってやれない
ことはないので、必ずしも前のものを除去しなくても可能なこともあります。
抜歯の基準は、担当する歯科医の技術や価値観に大きく左右されます。長持ちを望むのは無理かも
しれませんが、使える所まで使うと割り切って、後々のメインテナンスを充実すれば案外長く使える
可能性があるかもしれません。