ハイブリッドレジン
日付、時間:2002年9月3日 12:15
氏名: AT
所在都道府県: 長野
職 業: 主婦
年 齢: 25歳
性別: female
白いインレー
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↓ |
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インレーとクラウン |
質問:
先月奥歯に虫歯をみつけて歯医者さんにかかりました。
ついでに全部の歯をレントゲンでみてもらったり、歯茎のチェックをしてもらいました。
歯茎は問題ないけど、以前詰めたインレーの下がうっすら黒く見えるので、レジンも古いし、虫
歯の可能性が高いから詰め替えるように言われました。その際、ハイブリッドレジンにしてはど
うですか?と、白い詰め物をすすめられました。
保険がきくそうですが、ほんとに保険で白いものがあるんですか?
側面までインレーだった歯にも使えるっていうので、ちょっと心配だから聞いてみたら、ぴった
り隙間ができないようにする道具があるということでした。今までどうりがよければ銀のインレ
ーにするそうですが、私はできるなら白くしたいので、やってもらいたいです。でも強度がやっ
ぱり心配です。かけたりする心配があるなら、やめたほうがいいでしょうか?
この歯医者さんは今までの歯医者さんと違って、衛生士さんがしっかりしていて、自分の菌を
顕微鏡で見たり、歯磨き指導があったり、治療の前にこれからの治療内容をプリントでくれたり、
すごく丁寧です。料金も高くないので、定期検診にこれからは行こうと思います。ただ、他の歯
医者さんで聞いたことのない、ハイブリッドレジンというのが気になるので教えてください。
保険でできる白いインレーは存在します。金属のインレーが約5000円(3割負担で1500円程度)
のところ、保険のレジンインレーはその半額くらいの設定です。材料費が多少安くなるようですが、
手間がかかってその値段ですと医院経営的には全く採算が合わないことと、破折リスクが高くほと
んどの医院で扱っていないと思います。
その点、ハイブリッドレジン(エステニア)は、強度的に相当安定して
いるように聞いています。ただし本来保険外の材料で、一般には2〜3万円が相場のようです。外注
技工の場合はとても採算が合いませんが、医院に技工士がいれば採算はともかく損にはならないか
もしれません。それを本気で保険で作ってくれるのであれば、とんでもなくお得です。
虫歯の治療自体は賛同できますし、インフォームド・コンセントを含めた基本的な姿勢も良好
なようです。信頼できる話のようにも思いますが、かなり特殊な事情もありそうですね。
返信:2002年9月4日 17:49
きのうハイブリッドレジンについて質問した者です。
今日さっそく銀のインレーをはずして治療しました。白いインレーではなく、レジンを流し込ん
で詰めたようです。型をとらないので今日でその歯の治療は終わりました。あと何本か詰め替え
る予定です。
その治療が終わったら、親不知を抜歯した方がいいと言われました。完全に埋まっていて、もう
根っこもできあがってるけれど、だんだん歯並びに影響が出てくるかもしれないということでした。
他の歯医者さんには根っこができていてもう動かないから抜歯の必要はないと言われてたのでショ
ックでした。全体のレントゲンをみながら説明をしてもらったのですが、隣の7番と6番の根っこ
がくっつきかけているそうです。
根っこがくっつくとダメになるってどういうことですか?
まさか入れ歯になるのでは・・・と心配になりました。今、とくに痛みがないのですが、やっぱり
隣の歯のためにも抜いた方がいいでしょうか?
回答:
レジン充填であれば、保険適応としての対応が考えられます。強度的問題は若干残りますが、
今後のメインテナンスがしっかりしていれば、異常をいち早くみつけて再治療も可能ですので、
永遠に保つ材質より的確な監視体制を重視します。
親知らずは、簡単なものであれば何処の歯医者でも抜きますが、難しいものであれば10%程度の
歯科医しか抜けません。抜けない歯医者にとっては大学病院とか大きな病院に送って抜いてもらう
ことになりますので、できるだけ抜かなくても良さそうな理由をみつけだして抜歯を延期する方向
にもっていこうとします。
抜ける歯医者にとっては、できるだけ抜くべき理由をみつけだして抜くように説得します。ほと
んどの親知らずができるだけ早期に抜いておくべき存在ですので、私は抜くべき理由の方に賛成
です。
根っこがくっつくことと関連するかどうかには疑問を感じますが、何れ抜いておくべきだだと
思います。根っこがくっついていると、歯槽膿漏のコントロールが難しいのと、歯槽骨の破壊が
早くなる傾向があります。
返信:2002年11月6日 9:46
9月3日にハイブリッドレジンについて質問したものです。銀色のインレーを全てはずし、中にで
きていた虫歯を全部削りました。見た目はなんともなかったのに、はずしてみたら、それなりに虫歯
があったらしくガリガリ削りました。
前回相談した通り、レジンで詰めることを勧める歯医者さんなんですが、結構おっきいインレーが入
っていた部分もレジンで詰めました。強度的に問題がある・・・ということですが、私は寝てる間にか
みしめる癖があるのですが、そのことを先に歯医者さんに話すべきだったでしょうか?また、「金属の
インレーより知覚過敏をおこしづらい」と言われてたのですが、このホームページを見ると、逆に知覚
過敏になってしまうんでしょうか?
深く削った1本が水にしみているので心配です。また、この歯医者さんはインレーより虫歯になりづら
いし、はやく見つけられるとも言ってました。レジンだと、こういうメリットがあるんですか?
回答:
最近のレジン充填は結構強くて親和性も優れてきたように思います。かつて強度的な観点から絶対
禁忌(やってはダメ)といわれていた大臼歯の隣接面カリエスも(金属インレー適応)も過去の話に
なりつつあるのかも知れません。
審美的には明らかにレジン充填に軍配があがります。知覚過敏に関して、かつてはとんでもない結
果でしたが最近はそうでもなさそうです。但しそれ以外のことに関してはすべて金属インレーに劣る
という見解です。それと正式には隣接面にかかるレジン充填は保険適応外であるはずですので、その
点も少し気になります。
専門用語でいうと“辺縁部の処理”つまり、天然歯との境目の処理を余程上手にしないと大きな
段差ができて、汚れの貯留から虫歯や歯槽膿漏を招く懸念もあります。その辺をクリアしたのであ
れば、決して見劣りしない成果も否定できません。
早い話が、誰もそのような使い方をしていないので、本気で取り組まれた先生の言葉であるとする
ならば真実かもしれません。
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