歯牙長期保存のためであれば本格的な“歯周疾患進行抑制策”を行うべき!!
開口(かいこう)

日付、時間:Sun Jul 11 11:30:36 Japan 1999    氏名: M.N   
所在都道府県:岩手   職 業:会社員   年 齢:25歳      性別: male  

開口(かいこう)
質問:
先生はじめまして!説明が少し不十分だったらごめんなさい。
私は1歳〜5歳頃まで指しゃぶりをしていたのが原因で「カイコウ」になってしまい、小学校低学年 から地元の大学病院の矯正歯科に通って治療をしておりました。幼かったのでよくわかりませんが、 上下2本づつ抜歯して出来た間隔を無くするという治療法を実施して歯並び的によくなったところで 通うのをやめてしまいました。
それから約十年たって検診のためある歯科に行ったら歯科医に「治療が未完全のため、ちょっと 悪化してきているよ。奥歯でしか物を噛んでいないから奥歯にばかり負担がかかって、何年か 経ったら奥歯がだめになってしまう」と言われました。「もう一度矯正歯科に行ったほうがいいと 思いますよ」と言われましたが、保険対象外ということで費用の問題もあるし、どのくらいの期間 治療を続けることになるかも不安だし、信用していないわけではないのですが、ほかの歯科の 先生のご意見をお伺いしたいと思ったのでメールしてみました。宜しくお願いいたします。

メールアドレス: mihomiho@gw1.gateway.ne.jp   ホームページURL: http://

回答  矯正の専門家的な立場から考えると正しい意見だと思います。私は歯周病の専門家で、 目標は“如何に生涯歯を保持するか”ですから多少意見が異なります。
 前歯が噛み合っていないので、奥歯に負担がかかって少なからず悪影響があることは 間違いないと思います。しかし、改めて矯正を行うことによる負担と、矯正後の前歯の咬合 負担能力を考えると、それほど大きな負担軽減は得られないのではないかと思います。 審美的な要求から再治療を望まれるのなら話は別ですが、歯牙長期保存のためであれば 本格的な“歯周疾患進行抑制策”を行うべきではないでしょうか?
 私の医院にも、各年代に“開口”の方がいらっしゃいますが、開口だからダメになったと 思われる症例を知りません。一般の方同様に、歯周疾患治療とメインテナンスを行っていれば 何ら障害を感じませんし、歯周疾患をおろそかにすると普通通り50歳ころになると歯牙喪失の 危機に見まわれているように思います。

返信:
正直、こんなに早く返答していただけるとは思っておりませんでした。大変参考になりました。 ありがとうございました。今後もたくさんの方々がこのHPを利用することにより、歯科界が 発展していくことをお祈りいたします。


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