日付、時間:2002年9月4日 21:48
氏名: けん
所在都道府県: 京都
職 業: 歯科医
年 齢: 38歳
性別: male
質問:
お世話になります。
下顎5番の急性化膿性?根尖性歯周炎で来院され処置歯の根尖を穿通して排膿、減圧させようと
EMRで確認しながら10番のリーマーで穿通させたのですが、排膿しませんでした・・
骨内期から骨膜下期の移行途中だったのか、10番のリーマーでは甘かったのか・・
そのあと抗生物質、鎮痛剤が効かず3日間も自発痛が収まらず、持続したそうです・・
結局、歯肉縁下までカリエスがかなり進行していたので保存不可能ということで抜歯しました。
抜去歯を見たら、穿通はできてたようです・・
先生はこういう経験はないですか?
こういうケースの時、もっと番手の大きい手用器具で穿通させておられるのでしょうか?
よろしくお願いします。
根尖を穿通して排膿すれば、「ヤッター、これで大丈夫」って感じになりますよね。思惑に反
して排膿しないケースって確かにあります。私の場合たいてい15番か20番のリーマで穿通させま
すが、太さに関してはそれ程関係しないものと思われます。
抜歯して亀裂もなかったようですので、根尖部の炎症はあくまでも根管内の汚物のようですね。
穿通もさることながら、根管内の清掃は十分行いましたか?
私の場合、穿通は15番でも根管内の清掃拡大は必要十分なだけ、場合によっては100番以上でも行
います。排膿がなくても、根管内の清掃が十分であれば、イソジンで洗浄したあとは何も薬を入れ
ないで開放状態で2〜3日経過をみます。抗生物質の投与も当然行います。それで回復しなかった
ケースは今の所なかったように思います。もし回復が思わしくなければ、もう1根管が残っていない
かどうかを探るでしょうね。