日付、時間:2002年9月11日 23:41
氏名: 匿名
所在都道府県: 三重
職 業: 学生
年 齢: 21歳
性別: female
質問:
7月30日に質問した者です。その時は回答ありがとうございました。あれ
からやはり痛みが治まらないので神経を抜いてもらいました。
昨日も歯医者へ行き薬の詰め替えをしたのですが、削ったり詰めているときは痛くないのに、決ま
って触った後痛くなるのです。念のため先生に神経は完全に除去されたのかを聞いてみると、先の
方だけ除去して根の部分は残してあるような事を言われました。
この場合、神経は完全に除去されたってことですか?(完全に除去されたとはどういう事を言うん
でしょうか?)
それともまだ神経が残っているんでしょうか?
神経を除去したのになぜ痛むのかわかりません。よろしくお願いします。
完全に神経が取れていたとしても、抜髄直後は外傷性の炎症で痛みます。歯を抜けば、当然の
こととして歯の神経も完全になくなりますが、3日ほどは痛みますよね。理屈はそれと全く同じ
です。
最も、今回の痛みはそれ以降の痛みですので状況が違います。“完全に”とは言いますが、実際
には、レントゲン的にみて根尖部約1mmほど残します。レントゲンで見える根尖部分と、実際に存在
する部分が約約1mmほどズレているケースが多いことと、仮にその程度残ったとしても生体の治癒能
力の及ぶ範囲として生体がカバーしてくれるからです。実際、ミリ単位以下の根尖を正確に把握する
ことは臨床上不可能という理由もあります。“完全に”という言葉の定義は一応理解しておいてく
ださい。その上で、今回の痛みの原因について解説します。
まずひとつは、神経が残っている可能性です。根尖部分に大量の神経が残っているか、予想しな
かった位置に別の神経が残存している可能性です。何としても探し当てて完全除去しない限り根本
的な解決は見込めません。
もう一つは、「決まって触った後痛くなるのです」ということばに象徴されるように、無用な機
械的刺激や薬剤の刺激を与え続けている可能性です。わずかに残った神経を薬剤処理するという
目的で、歯科医は盲目的にホルマリンをはじめとして生体には受け入れがたい刺激的な薬剤を使い
ます。その刺激的な薬や処置は止めるべきでしょうね。
完璧な抜髄に自信があれば、あとは生体の治癒能力に委ねてさっさと刺激のない完璧な根管充填
を行うのが解決の第一歩です。
回答:
遠方からいらっしゃる患者さんの初診は、随分と時間がかかります。できるだけ1日で解決するよ
うにしたいからです。午前中に歯石除去や診査を行って全体の状況把握します。問題の歯に関しても
状況を把握して処置方針や手順を決定して、それらを説明するだけで2時間以上かかります。
他の患者さんも多数いらっしゃるわけですから、現実の問題として主訴の歯は昼食をはさんで午後
から始めることになります。根管治療の場合、通常治療期間は1日です。予約は電話(0792-88-4682)
で受付と十分打ち合わせてください。
ご心配されていた|6は長期間の根管治療の末、何とか落ち着いたようですので、
そのまま補綴物を装着して使われても結構かと存じます。