的確な根管治療が全て。
歯茎を切除する手術

日付、時間:2002年10月9日 11:43     氏名:  Y.O   
所在都道府県: 埼玉   職 業: 会社員   年 齢: 25歳      性別: male  

質問:
 はじめまして。私の左上6番の経緯です。約10年位前に神経を抜き、その1年後腫れを伴った 痛みが生じて地元の歯医者で再根治をいたしました。
 その1、2年後、再度激しい痛みと腫れをおこし、歯の根元が紫色にパチンコ玉くらいに腫れ、 歯茎からにおいのある膿がでてきたのを覚えています。埼玉にある大学の歯学部の急患にかかり 再度根管治療をいたしました。

 そのとき、歯科衛生士の姉に、「歯内療法科があり、根治は滅菌室で行い、根充の前に根管の 長さも測定するしとても熱心に取り組んでるという歯医者がある」といわれ、そこに数回通い再 根治を行いました。そこでは、被せるまえに経過を見る目的で、仮歯をつめて期間を置き様子を みるということをしていました。
数回目の診療時、「すでに、歯冠部がほとんど削られており、歯肉より歯が殆ど出ていない状態 でこのままではクラウンが被さらないため、歯茎を切除する手術が必要」と診断され、そこまで する必要ないという姉のアドバイスをうけ通院を止め、他の歯医者でクラウンを被せてもらうこ とにしました。仕事のため、なかなか歯医者にかよえず、約2年くらい仮歯の状態で特に大きな 痛みもなく生活していました。そんなある日、仮歯が取れ別の歯医者に行くことにしました。 根管治療の難しさは知っていましたので、前回の歯医者から独立して開業している歯科医の元に 行きました。

初診時の診断結果、薬は先端までしっかりと詰まっていると、おっしゃっていました。仮歯が取 れた状態のため、一部虫歯になっているとのことでした。虫歯治療後、根治4回目を再開しました。 根充するまえに、打診した時にまだ痛みが残っていて、少し腫れもある状態で冠をかぶせることに 不安がありましたが、「大丈夫でしょう」といわれ、被されました。「歯肉が悪く、歯周ポケット が深いのでしっかりブラッシングしてください」と言われ、いつも6番の歯周ポケット意識して磨い ていますが、一向に痛みや根元の腫れは引きませんでした。

それから、2年経ちますがやはり痛みが気になります。新しい、歯医者に行くたびにこういった話 を最後までしないうちに、再根治ですねなどと言われ、結局痛みが引かず腫れる感じです。4回目と いうこともなり歯の状態も良い状態とは言えないかも知れません根管が太くなっており、歯肉より 出ている歯の部分が殆どなく、クラウンのしたには土台の金属が被せているとのことです。

どこの歯医者もそうでしたが、痛いと主張しているのに明確な説明や回答をせず、根充、クラウン 被せまで行ってしまうことです。個人的な感想では、どの歯医者さんも痛みの原因を特定できない まま治療していると思います。結局、信頼できる歯医者さんを見つけられませんでした。 どうすればよいかアドバイスをいただませんでしょうか?
(いざとなれば、兵庫でも行くつもりです。)

回答
 私たちの大学時代には「歯肉縁下に虫歯が進行したものは抜歯」と教えられています。歯肉を 切ったくらいで抜歯が免れるならば進んで治療すべきではないでしょうか。「歯茎を切除する手 術が必要」と言うから大そうに聞こえますが、歯を削る際には必ずといって良いほど歯肉を切る というか削ってしまいます。
 「歯茎をちょっと切って、健全な歯質を露出させて土台を作ります」という説明だったらどう だったでしょうか。日常もっと激しい手術をしている私の医院では、この程度の説明で即刻歯肉 を切って支台築造しています。「歯茎を切除する手術」という表現で立ち止まったケースは、こ のホームページに寄せられる質問の中にも散見いたしますが、もっともっと気軽に考える処置だ と思います。

 “根治は滅菌室で行い”という医院では、結局根管充填まで行かなかったようですが、そこま で徹底している医院であれば根管治療や根管充填も相応に完璧だと思います。滅菌の可否はとも かく(私は全く関係ないと思っています)、完璧な根管治療がほとんど望めない現状において、 打開の道はその医院にあると思います。長い年月と無用な処置が施された歯ですが、今一度そ の医院に行って再度の治療をお願いするのが賢明な選択です。

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