日付、時間:2002年10月15日 23:26
氏名: T_T
所在都道府県: 東京
職 業: 主婦
年 齢: 34歳
性別: female
質問:
補綴物に関する質問です。虫歯の点検に行った所、左下第一臼歯と第二臼歯の間に虫歯が見
つかりました。一番目に勧められたのが保険外のプラチナの詰め物、二番目がプラスチックの
詰め物でした。
思ってもいなかった保険外を勧められたのですが、いかがなものでしょうか。
また、プラチナとプラスッチックでは強度的に違うような気がしますが、どうなのでしょうか。
プラチナは硬さが歯に近くかみ合わせの時に歯に過剰な負担かからないといわれましたが、6
年前に顎関節症をしたので勧められたのでしょうか。現在、治療済みの虫歯が2本でその後10
年位治療経験がなく、一般的な銀歯の治療をを想像していました。最近の治療事情がよく分から
ないので、アドバイスをよろしくお願い致します。
歯科治療で使う金属として大きく分けて、保険の金属(銀)・金・プラチナという表現で示さ
れる3つの金属があります。それぞれ純金属ではなく配合割合が異なるだけで似たような合金で
す。イメージ的には銀・金・プラチナの順に高価で性能にも違いがあるように思いますが、臨床
的に違いを感じることはありません。
一方プラスティックの詰め物というのも保険外のインレーのことだと思いますが、優れている
のは審美的な面だけで、全ての要因について金属に劣るといっても過言ではないでしょう。
プラチナは硬さが歯に近くて顎関節症に良いというのはわずかに真理があるかもしれませんが、
プラスティックだったら柔らか過ぎて顎関節症には最悪の材質です。最善・最悪といってもいずれ
も分からない程度ですよ。
少なくとも、治療に最善を尽くすならば臨床成績に差がないというべきなのかも知れません。
保険治療に最善を尽くしたならば、もうそれ以上の能力はないわけですから値段の差をカバー
することはできません。従って、保険外を勧める歯科医の中には、保険治療の手を抜いて差別化
を図るというケースもあります。
注意点はそこだけでしょう。一般的な銀歯の治療で十分だと思います。予後を左右するのは
使用する金属・材質ではなくしっかりしたメインテナンスの有無です。