的確な根管治療によってのみ真の解決が見込まれます。
再植を薦められました

日付、時間:2002年11月20日 12:26     氏名:   タヒチ    
所在都道府県: 東京   職 業: 会社員   年 齢: 31歳      性別: female  

再植 質問:
 上の奥歯(7)ですが、痛みはそれほどでもないのですが、腫れている状態です。1年以上前から根 っこの治療をしていますが、いっこうにすっきり治りません。やむをえない理由で半年くらい前から 別の医院へ通っています。そこで引き続き根っこの治療をしてもらい、土台をつっくって銀歯を被せ てもらいました。
 その後、痛み腫れが出てきたら抜歯しかないと言われました。あいにく3ヶ月程経った現在、腫れ てきてしまいました。医院へ行ったところ、歯を残す方法として再植を薦められました。しかし、私 の歯はレントゲンでみると相当悪いらしく、抜いて見ないと成功するかどうかの確率はわからないら しいです。成功の確率が高い場合しか手術はしないそうです。それと歯がきれいに抜けないと出来な いと言われました。賭けのような治療で本当にこの方法が一番適当で安全なものなのか不安です。
 しかも、この方法は保険では認められてなくて、治療が終了するまで15万程かかるらしいのです。 いろいろと調べていると奥歯は保険がきくとか、自費で一本3万程度とか様々な情報があり、混乱し ますます不安です。
このまま放っておくと他の歯にも悪影響を及ぼすのでしょうか?
大きい病院で診てもらったほうがよいのでしょうか?
一番よいのはどんな方法なのでしょうか?
15万は妥当な金額なのでしょうか?
ご多忙中申し訳ないですが、どうか教えてください。よろしくお願いします。

回答
 再植に関しては説明通り、賭け的な要素があります。他の方法が考えられない場合の苦しい選択 です。しかも移植歯同様、平均的な寿命は5年程度ですので、事故で脱臼したような場合を除いて 意図的に行う処置ではないという認識です。

 まず今回の痛みは明らかに根管治療の不備によるものですので、的確な根管治療によってのみ 真の解決が見込まれます。歯の形態や条件によって必ずしも的確な根管治療が可能かどうかは、 実際治療してみないと分かりませんが、少なくともその試みなしにいきなり再植をしても良好な 結果がえられるとは思えません。この“的確な根管治療”を行ってくれる歯科医が極端に少ない ようですので、転院するにしても相当な困難が予想されます。

 そのまま放置しておいても何時か必ず周囲の歯を巻き添えにしますので、常にレントゲンで 監視しておく必要があります。再植ではなく、的確な根管治療を求めて大学病院を頼るのも一つ の選択肢です。とはいえ、大学での担当医の技術は一定ではなく、必ずしも良好な治療が提供さ れるとは限らないことを念頭に入れておく必要があります。
 保険適応の有無については、奥歯・前歯の区別に関係なく根管治療ですと保険適応内ですが、 再植は保険適応外です。従ってその金額設定は各医院の自由ですので、3万円でも15万円でも 違法性はありません。私の個人的な価値観からすれば、そんな見込みの薄い治療方法に15万円 は高すぎると思います。
 一番良い方法は、とにかく的確な根管治療を行っている歯科医院を探して根管治療を行う ことです。


返信:2002年11月26日 11:19
 11月20日に再植について質問しましたタヒチです。貴重なご意見、アドバイス頂きありがとう ございました。とりあえず、現在通っている医院での再植手術はキャンセルし、歯内療法科のあ る大学病院で一度診てもらおうと考えました。
 そこでまたまた教えて頂きたいのですが、根管治療をやり直してる間に今以上に歯の状態が悪 化し、最終手段の再植までも選択出来なくなることもあり得るのですか?
そろそろ子供が欲しいと考えています。以前から妊娠は歯が完治してからと考えていたのですが、 この調子でいくといつになるか分かりません。やはりこのような状態での妊娠は避けるべきでし ょうか?もしも、根管治療終了後妊娠し、又今回のように痛み出した場合(根管治療がうまくいか なかった場合)、何か処置のしようはあるのでしょうか?(妊娠中の抜歯など出来ないと聞いてい るので) 歯か妊娠かの選択で妊娠を選ぶとしたら、歯はあきらめて妊娠前に抜歯しておく方が良いのでし ょうか?
的確な根管治療を行う歯科医院を探すのは相当困難とのことですが、良し悪しを見極めるコツが 何かあれば教えて頂きたいです。ご多忙中、何度も申し訳ないですが、どうかよろしくお願いい たします。

回答:
 “的確な根管治療”は短期間で治癒に導くだけではなく、確実な根管治療可能か不可能かも短期 間で判断する能力を兼ね備えているはずです。治療初日で治療の見通しを確信的に説明できるかど うかが一つの目安でしょう。ダラダラと日数を要する治療は見通しが暗いですね。従って妊娠云々の 前に治療メドが立つのが“的確な根管治療”です。
 不的確な根管治療を前提とした心配はいくらしてもキリがありません。考えられる心配事がすべて 起こり得る可能性があるからです。不的確な根管治療を前提とするならば、同様に再植も非常に大き なリスクを抱えているわけですから、あっさりあきらめて抜歯を選択すべきですね。そして二度と 抜髄にならないようにメインテナンスを徹底すべきです。

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