日付、時間:2002年11月26日 8:22
氏名:
所在都道府県: 東京
職 業: 会社員
年 齢: 27歳
性別: female
質問:
初めてお便りします。唐突ですが、『今となっては、幾つ正解があるのかわからない』と言
う状況です。
何が分からないというのか、というのも去年の9月くらいから風邪、蓄膿症、顎関節症、三叉
神経痛、視力障害、脳腫瘍、脳挫傷、親知らず・・・色々な検査治療を受けてきたのですが、
何が原因で体調が悪いのか分からないのです。唐突過ぎで、大変申し訳ゴザイマセン。
去年の9月頃に、風邪をこじらせてしまって、微熱が続きました。
良くある事だったのですが、左目の辺りが重く、いつも頭が重いような感覚が続き、
蓄膿症では?という事で耳鼻科に通う事になりました。耳鼻科では、レントゲンを撮りました
が、膿がたまっている気配は無いと言う事で、鼻炎が少々酷くなったのだろう・・・と言うこ
とで膿を出す薬を長々と飲むことになりました。
そんな耳鼻科に通っている中で、ある時下の歯の犬歯が欠けてしまって、歯医者さんに通う
事になりました。そのきっかけになった歯の治療から、全体的に問題のある個所を治療して行
く事になりました。
治療の中で、上の奥歯(奥から2番目)の幼い頃に治療した金属の詰め物を取り替えました。
『結構削りましたから、沁みたり痛みが酷かったら神経抜きましょう』その言葉の通り治
療はかなりの激痛で何度も麻酔をリクエストしてしまいました。それでも、痛みが酷く、
瞬間的に顔を動かしてしまいました(お陰で、今まで歯医者は怖くなかったのですが、今は削
る時に、少々動悸が・・・)。先生がおっしゃっていた通り、沁みたり痛みがあり、その旨を
伝えると『もう少し様子を見ましょう』少々辛抱が足らなかった様です。
それから、数回治療の為に通いました。口腔外科の先生が担当された時に目の回りの重さや
頭の重さについて相談してみました。『レントゲンに写ってないなら蓄膿症は考えられないで
すねぇ。』と言う事。『あなたの場合、親知らずが非常に上にある。その根が上顎洞を圧迫し
ているのかもしれないですねぇ。もしくは顎関節症による噛み締めでだるさがあるのかもしれ
ない』ナイトガードをはめしばらく様子見ることに。しかし、すっきりしない『親知らず根が
どの位置にあるのかは、ここでは調べられないんですよ。』ということで、その検査をするた
めに大きい病院を紹介してもらいました。
検査の結果、親知らずの根は圧迫していませんでした。そちらでは、親知らずは原因でなく、
三叉神経痛では?という診断でした。その時既に普通の鎮痛剤では、重さ(痛み)はおさまら
くなっていた事もあり、神経痛の薬を続ける事になりました。一応その時はある程度の重さは
無くなっていて、効果はあると判断していた様です。数ヶ月経過しても、酷くもならないがす
っきりもしないという状況でした。
何故かその時にかぎって乱視は酷くなり、眼科も検診しなさいと。どうしても気になっていた
左上の親知らずは問題無いのか?と確認すると、検査では問題ないんですよね。と。でも、必要
の無い歯ですから、気になるなら抜いても問題ないですよ。ただ、本当に奥にあるからちょっと
大変かも知れません。前の病院で全身麻酔が必要と聞いていたので心の準備は出来ていました。
しかし、部分麻酔で抜歯ということに。抜歯は思った以上に大変で、1時間半も要しました。先
生自体もお疲れの様子でしたが、私の方は良い年して、あまりの痛みと苦痛で泣いてしまい。動
悸もして貧血おこしそうでした。これでやっと、長々続いた頭の重みからは救われると期待して
いました。
1ヶ月くらいは口も開かず辛かったですが、親知らず自体は無事に抜歯できたみたいです。
抜歯の痛みも薄らいできた頃に、頭の重さが少なくなっている事に気付きました。
先生曰く『親知らずがどこかの神経を圧迫していたのかな?』
しかし、左上の奥歯の辺りがスッキリしない、親知らずの後なのか?詰め物の場所なのか?分か
らない感じでした。その旨を伝えると『知覚過敏かも?』その時は歯茎にお薬を塗ってもらい様
子を見ることになりました。
しかし、数週間経過しても、やけに気になりました。再度その旨を伝えると、レントゲンで確
認し、半年ほど金属を埋めたばかりなのに虫歯になっていました。虫歯の治療をしてもらい再度
金属を詰めることになりました。しばらくは、また沁みるんだろうと我慢して過ごしましたが、
やはりすっきりしない感じです。押されるような感じで非常に憂鬱な日々でした。
その旨を伝えると、削った事による神経の過剰反応だろうと言う事。先生の話では、神経を抜か
なくちゃイケナイほど深く削ってないんですが・・・と言うことでした。取り合えず鎮静作用の
ある仮の詰め物で様子を見ました。結果はなんとなく効果?って感じでした。しかし、途中で詰
め物が欠けて圧迫感が無くなったから?という思いもありました。鎮静作用が確認された事で、
次は普通の仮の詰め物をして1ヶ月様子を見ることになりました。
長々と書いてしまいましたが、そこで今の状況になります。
今の調子とい言いますと、仮の詰め物は、バランスの悪い場所は欠けてしまっています。
そして、激しい痛みでは無いのですが、シクーンシクーンとうずうずして非常に憂鬱です。
本日、神経を抜いてもらおうと考えています。担当の先生は『親知らずも抜いて、虫歯も治療し
たし、三叉神経痛ほどの痛みはない・・・う〜ん、ハッキリ言って原因不明です。』と、分から
ないと私を不安にさせます。
『最終的には神経を抜けば痛みはおさまると思うけど、本当に神経が原因かわからないんです。』
『重要な場所の歯ですし、治るか分からないのに、問題の神経を抜くのはもったいない。』でも、
もう神経を抜いてもらおうと思います。いずれ閾値が鈍感になるのかもしれませんが、もうこれ
以上憂鬱な日々を過ごすのは辛いと思います。痛みを我慢してしまうと、また頭まで痛くなりそ
うで、少々の痛みで鎮痛剤を飲むようにもなってしまい。そんな状況にも憂鬱さを感じています。
『分からない』という先生の気持ちも非常に良く分かります(でも、今まで病院で何度も言われ
てしまうと、『誰なら分かるんですか?どうしたら良いんですか?』と聞きたくなっちゃいます)。
我慢は充分したと思います。神経を抜いて、痛みも違和感も無い爽やかな日々を過ごしたいと思
います。
この約1年間で多すぎる程の経験をしました。体調だけでなく精神的にもかなり参ってしまっ
た時もありました。同じような思いをしている人が、少しでも安心できれば良いなと思ってメール
をしました。長々と、分かり難い文章で大変申し訳ゴザイマセン。
感想:
痛みに悩みながら、こちらのページで安心させて頂く事が何度もありました。ありがとうございます。
この度の抜髄には私も賛成です。
風邪は万病の素と申しますが、風邪をひいて全身の抵抗力が低下すると、普段は抑えきれていた炎症
が起こります。特に口腔領域には虫歯や歯槽膿漏が潜在的に存在しているわけですから、それらが一辺
に花を咲かしたように表面化してくることは良く経験します。
特に上の奥歯の治療時“治療はかなりの激痛で何度も麻酔をリクエストしてしまいました”という
ことでしたので、その時点でかなり激しい歯髄炎状態であったことが伺われます。その後の経過も常に
歯髄炎症を疑うに足りるものばかりです。確証がないので確かに賭け的要素はありますが、歯髄との
距離や治療の経緯から遠からず確信的な歯髄炎を起こすべき歯だと思います。実際歯髄を開けてみると、
もうすでに死んでしまって腐っているということもあります。