日付、時間:2002年12月10日 17:42
氏名: EH
所在都道府県: 東京
職 業: 主婦
年 齢: 36歳
性別: female
質問:
差し歯になっている前歯2本の歯根端切除の手術を大学病院で受けました。その時歯根に膿が
できてしまったのはどうしてでしょうか?と原因を聞いたら、歯根の場合はブラッシングなど関
係ないので体質でしょうといわれました。
再発すれば抜歯ししかないということでした。とっても不安になったので、別の歯科医院へ行
くと、歯茎をレーザー治療でもっと健康にして、差し歯を新しく替えてきちんと合ったものにす
れば20年くらいもたせることが出来るといわれました。
以前から差し歯と歯茎の間に隙間があり気にしていたのですが、歯根に膿がたまったのはそういう
不具合な差し歯の影響でしょうか?
それとも体質なのでしょうか?
今後どのような治療を受ければ良いのか本当に悩んでいます。また再発しないためにはどのよう
にしたらいいのでしょうか?
歯根に膿が溜まったのは、不具合な差し歯の影響や体質原因ではありません。神経をとったあとの
根管内封鎖(根管充填)が不十分であったために、血液その他の体液等が神経のあった空洞(根管)
に貯留して腐敗したためです。一言で言うならば、根管治療が不十分であったということです。
その腐敗した根管をそのままにして、歯根端切除の手術を行えば状況が
ますます悪化することは明白です。この手の質問は全国から多数寄せられて
いますので参考にして下さい。学問の権威であるはずの大学病院が率先して、この誤った術式を行っ
ているのだからお先は真っ暗って感じです。
体質に関してあえて申し上げるならば、余程体力(免疫抵抗力)が強い人であれば根管が少々腐敗
していても膿が溜まることがない例も稀に存在します。反対に体力に関係なく腐敗根管を適切に処理
してやれば、根尖部の膿は消失します。
つまり、再発しないための根本的な治療は、さし歯をはずして適切な根管治療を行うことによって
のみもたらされます。レーザー治療では一時的な症状の消退があったとしても、決して根本的な解決
はあり得ません。