日付、時間:2002年12月11日 10:23
氏名: N
所在都道府県: 長野
職 業: 主婦
年 齢: 25歳
性別: female
質問:
右上第2小臼歯についてお聞きしたいのですが、神経が既になくて、さらにその下に虫歯ができて
いるだろうということで、今度治療することになりました。
今まではインレーだったのですが、今度はクラウンにするしかないのでしょうか?
また下の第2小臼歯は治療後知覚過敏がひどくて、現在2ヶ月くらいたったのですが、痛みがひい
てきています。回復の見込みがあればいいのですが、知覚過敏が治らないようだと、これも神経を抜
かないとならなくなるとおもうのですが、クラウンになるのでしょうか?
できればインレーで治してもらいたいのですが、神経をとってしまうとこれは無理なんですか?
もし欠けちゃったらクラウンにしますからとりあえずインレーで・・・という願いは聞いてもらえる
もんでしょうか・・・?
抜髄になるような歯は一般に歯冠破壊程度が大きく、インレーにした場合機械的な維持がなく脱離
し易い形態です。ましてやそれが更に破壊された状態ではインレーによる回復は不可能かもしれませ
ん。それと抜髄した歯は残存歯質が薄い上に、歯質が変化して脆くなりますので更なる歯冠破折頻度
が高くなってしまいます。
治療方針を歯科医にお任せということですと、あとあとのトラブルの少ないクラウンを選択するの
が当然の成り行きです。反対に患者さんの方が、脱離や破折リスクを十分理解して処置方針を依頼した
場合は、選択の基準が大きく変わる可能性があります。
歯冠破壊程度や状態によっては、いくら頼まれても無理という場合もありますが、強い要望を出す
こと自体何ら支障はありませんので是非一度提案してみてください。
回答:
インレーにした歯が割れた場合、通常はクラウンになります。最悪抜歯になるような不幸な割れ方
はおそらく0.1%程度だと思います。クラウンにしたとしても二次カリエスや歯根破折によって抜歯
に追い込まれる可能性は1%以上ありますので、早期脱離や歯冠破折による再製の可能性が高いだけで
トータル的には賢明な選択だといえます。
割れる時には豆腐だって割れますので、あまり食べ物にはこだわる必要はありません。普通通り使っ
てダメになったらクラウンと割り切ってください。