日付、時間:2003年1月7日 11:40
氏名: yk
所在都道府県: 大阪
職 業: その他
年 齢: 32歳
性別: female
質問:
以前お世話になりましたykです。河田先生に一生診ていただきたい
と思っておりましたが、平日朝5時に起きて朝一の診察に行き午後から会社に行くというのは
やはり大変で、またこの不況の中平日に会社を半日でも休むというのはとても心苦しいもので
した。仕方なく比較的近所で土曜日の診察があり定期的にスケーリングをやってもらえる所を
探し現在そこに通っております。そこでスケーリングの時に以前治療していただいた6の頬側
に小さな水膨れが見つかりました。以前の診察で湾曲した近心頬側根だった場合は歯根短切除
がヘミセクションを検討するとご説明頂きました。
そこで質問ですが歯根端切除やヘミセクションはやはり歯の寿命を縮めてしまうものと認識
しているのですが痛みの無い場合はこのまま様子を見ていく方が良いものなのでしょうか?
また、治療して頂いた経緯を現在診ていただいている先生にご説明するべきでしょうか?
よろしくお願い致します。
ご感想:
先生のホームページでスケーリングに保険が適用されるようになったと知ったのですが今の
歯科医院も去年の夏以降ぐらいから今まで上の歯と下の歯と2週に分けてスケーリングしてい
たのを一日でやってくれるようになりました。それだけでも患者としても時間を制約されずに
済み有り難いですし、歯科衛生士さんにとってもやりやすいのではと思います。
歯根端切除はほとんど無意味な処置です。あくまでも正規の根管
治療によって解決すべきですが、前回の回答通り6番近心頬側根は根管治療不能な歯根形態で
すので歯根端切除術は全く考える余地はないと判断いたします。一方ヘミセ
クションは根管治療が全く不可能で、その根っこに間違いなく原因が存在すると判断した
場合には有効な手段だと認識しております。
寿命云々については、全く健全で治療の必要のない歯をヘミセクションすれば当然寿命を
縮めますが、ヘミセクションなしではその存続さえ危ぶまれる歯にとっては唯一延命の可能性
があるわけですから寿命を延ばすことになります。
ヘミセクションの時期を模索する必要がありそうな状態ですが、手遅れにならない範囲で最
大限先延ばしするのが最も好ましい選択です。手遅れにならない範囲と一言でいってもこの判
断は非常に難しく、症状の程度や経過、それと常にレントゲンを撮って(半年毎)監視してお
かなくてはいけません。
仮にヘミセクションをしたとしても完全治癒を望むことは難しく、状況の悪化すら懸念され
ることもありますので、現状ではそれ程緊迫した症状でもなさそうですので早急な対処は不要
なように思います。
過去の治療経緯はできるだけ話すべきだと思いますよ。何ならこのページと以前のページを
印刷して持って行っても良いとのではないでしょうか。