日付、時間:2003年2月4日 16:06
氏名: ME
所在都道府県: 宮城
職 業: 会社員
年 齢: 31歳
性別: female
質問:
現在、第2大臼歯(左下の歯)の根の治療しています。第1大臼歯にぶつかるように斜めに
生えており、そこに歯を被せるか、第2大臼歯をアップライトさせるかでどう判断したらよい
か、わからず悩んでいます。
歯を被せる場合は、斜めになった歯根に被せるということもあり、先々にまた治療しない
といけなくなる可能性があるということ。
アップライトする場合は、第2大臼歯に沿うように生えている親知らずを抜歯してから、治療
約6ヶ月、料金6万とのことです。
これから先のことも考えて、決断したいのですが、初めてのことで、こういう場合歯科医とし
ては、どういう治療を勧めるのでしょうか?
以前、通っていた歯科医で、何の説明もなく、いきなり親知らずを抜歯されてから、歯科治療
に対して、不安感というものがどこかにあります。
手遅れで何かと問題のある歯にいくら手をかけても無駄。と言うと、あなた自身も落胆する
でしょうし、怒る先生もいらっしゃると思いますが、結論はやはりできるだけシンプルな方法
で済ませて、同じ過ちを繰り返さないように、今何ともないと思っている歯のケアを心がける
ことが必要です。
親知らずは、おそらくアップライトの有無に関わらず必要な処置だと思いますし、アップラ
イトの有無に関わらず一度根管治療した歯の再治療は必ず必要です。アップライトしたあとに
できる“手前の歯との隙間”をどうするかということも重要な問題です。インプラントを選択
するのであれば、それは一つの方法だと思いますが、手前の歯を削ってブリッジだと被害を
手前の歯に広げる結果になります。
“根の治療”をするに至った歯は、余程しっかりした治療をしないと数年後にはダメになって
しまいます。そのまま被せて使える所まで使ってインプラントを考えるか、根管治療に異常がな
く長く使えそうだったらそれからでもアップライトが可能です。
斜めのままでも、根管治療とあとあとのケア次第で一生使える可能性があると考えますがいか
がでしょうか。