日付、時間:2003年2月25日 18:03
氏名: F・M
所在都道府県: 京都
職 業: 主婦
年 齢: 30歳
性別: female
質問:
10年前に上の(1)の左を歯根端切除しました。もともと炎症自体は小さく、レント
ゲンで見てもほとんどわからない状態でしたが、1年程通院しても治らず切除をいたしま
した。その後、歯茎を抑えると少し痛みが残りましたが、たいした痛みではないこととレ
ントゲンで見る限り、炎症は見当たらないとのことで、抜歯をするのももったいないから、
半年に一度レントゲンで様子を見るということで治療は終わりました。
現在は引越した為、違う個人医院に診て頂いております。体調が悪いときは触らなくて
もシクシクと少し痛むときもありますが、何日か経つと、いつもの痛さにもどります。痛
みが増したときに何度か医院でレントゲンを撮って頂きましたが、「なんともない。」と
いつも言われます。
別の先生には、「古傷が痛むようなものだから、うまくつきあっていくしかない」と
言われました。このまま定期的に検診をして経過を見るだけで良いのでしょうか?
痛みが増したり腫れた場合は抜歯ということになるのでしょうか?
私としては、身体や他の歯に影響が無いのであれば、日常生活に支障は無いので様子を見
たいと思っておりますが、いかがなものでしょうか?
また、個人医院よりも大学病院で診て頂いた方が良いのでしょうか?
よろしくお願いいたします。
根尖病巣の原因は根管治療の不備ですので、完璧な根管治療をしない限り治癒は見込めません。
元々、病巣が小さかったということは、根管治療もそこそこに出来ていたと考えられます。従って、
歯根端切除の有無に関わらず、病巣の成長も緩慢である可能性が高いと思います。
現に、10年経ってそれほど大きな炎症も起こしていないようですので、そのまま経過をみていて
も良さそうです。痛みが増したり腫れた時点で、今度は根本的な治療として根管治療を行えば治癒
の可能性もあります。
治療が不完全だから、体調の悪いときに古傷が痛むように小さな炎症を起こしているわけですが、
完璧な治療などこの世に存在しないという認識からすれば、その程度は許容範囲だとも考えられま
す。この手の処置は、大学病院はあまりあてになりません。ましてや京都、歯科大学がなく、
医学部・口腔外科ですので、根管治療の専門家はいないと思います。
回答:
かみ合わせの調整は、一時的な負担軽減になりますが決して根本治療ではありません。
大阪歯科大学付属病院も担当医しだいですが、あまりあてになりません。
大阪まで行く気があるなら姫路まで着てください。他よりは数段可能性が高いはずです。
回答:
根管治療の可能性を含めて診査させていただきます。現状を正しく把握して、歯の治療なんか
しなくて済むようにすることこそが最善の治療です。その辺を中心にお話しさせていただきます。
他の歯も診査させていただきましたが、手入れには十分気遣っていらっしゃるのも分かりま
す。しかし、歯並びが悪くどうしても清掃が行き届かない部分もあって一部に歯肉炎症が認め
られます。半年に一度検診等されているようですが、これをもう少し徹底されれば生涯機能保
持も十分可能な範囲だと思います。
ありがとうございました。m(_ _)m