今の状況の中で、一番機能障害が少ないのは何か。
大臼歯の根尖掻爬

日付、時間:2003年2月26日 17:10 氏名: H.T   
所在都道府県:  兵庫  職 業:  主婦  年 齢: 36歳      性別:  female

根尖掻爬 質問:
 初めまして。主人の転勤に伴い3月末に渡米の予定です。近所の総合病院の歯科に11月末か ら通い、左下第1大臼歯の20年前の根管治療が不十分で歯根下に病巣があることをレントゲン で指摘されました。たまに歯が浮くような違和感がある程度でしたが、渡米前ということで再 治療をうけることになりました。
 12月に4回かけて根管治療を行い、12/25に充填材を挿入、その後、1/15頃からこの歯にじわ じわしたような鈍痛を感じるようになりました。主治医にも相談しましたが、レントゲン上、 根管治療はうまくいっているので、とりあえず土台を作るとのことで3回通院で完成しました。 その後も鈍痛が続くことを相談すると外科的に根尖を掻爬してみるとのことで、2/21に掻爬、 2/26に抜糸、さらにセラミックの歯もかぶせて治療は終了になりました。病巣自体は膿みも なく小さかったそうです。しかし掻爬後2/26現在、さらに歯の鈍痛、じわじわとした不快感は 強くなっています。
 これが掻爬による一過性のものなのか、根管治療に不備があったのか、質問しても答えても らえず、不安でなりません。このまま様子を見た方が良いのでしょうか。もしさらに治療が必 要な場合あと一ヶ月で治療を終えることができるのでしょうか?ご指導よろしくお願いいたし ます。

回答
 大臼歯の根尖部掻爬、もしくは歯根端切除ですね。
“掻爬後、さらに歯の鈍痛、じわじわとした不快感は強くなっています”ということでしたら、 おそらく根管治療の不備でしょう。根管治療に余程自信があって、それでもなおかつ痛みがある 場合には、根尖部の掻爬で治癒することはありますが、それでも治らなければ根管治療の不備を 疑うべきでしょ。
 ましてや、“不快感は強くなっています”ということですので何らかの原因をのこしたまま 掻爬したために帰って刺激になって炎症が激しくなったと考えられます。セラミックをはずし てもう一度根管治療をやり直すべきです。
1か月でできるかどうかは腕次第!
普通はちょっと無理っぽいですね。

 20年ほど前、私も大臼歯の根管充填後掻爬して保険審査の方から呼び出しを喰らって神戸まで いきました。「大学の先生でも大臼歯は難しいと言ってるのにお前なんかにできるわけない」と 散々叱られて減点査定されたのを思い出してしまいました。その症例は、根管充填がしっかり してあったので、20年後の今でも機能していますが、悔しさは今でも鮮明に残っています。