日付、時間:2003年3月19日 17:30
氏名: 伸拓さんより
所在都道府県: 長崎
職 業: 医療関連
年 齢: 34歳
性別: male
質問:
こんにちは、側切歯(2)に、2001年11月ぐらいに、痛み(圧痛)があり、歯科で歯根
のう胞と診断されて、手術をうけ、歯根部だけ取り除きました。
2001年12月に手術、しかし、時たま痛みがありました。その後、2003年2月 上顎洞炎と診断
されました。
治療は内服で、メイアクトと、ムコダインで、膿は、無くなり、痛みもなくなりました。
約2週間内服しました。しかし、また、2003年3月10日から、歯と鼻に痛みがあり、クラリシ
ッドを、内服しています。この繰り返しのようです。
この上顎洞炎は、歯でしょうか。
抜歯した方が、よいでしょうか?
“歯根部だけ取り除きました”という歯根端切除術が
間違いでした。
歯根端切除の後始末も一応可能ですが、実際に治療をしてくれる先生
を探すことは不可能かも知れません。
上顎洞炎との診断のようですが、歯根のう胞(この場合根尖病巣)の拡大ですので、原因はあく
までも根管内の汚物です。従って根本的な治癒は、的確な根管治療によってのみもたらされます。
内服する薬の種類を代えても絶対治癒することはありませんので早めに対策を考えるべきですね。
抜歯はあくまでも最終的な処置ですので私なら絶対に選択しませんが、治療してくれる先生が
いなければやむを得ない選択です。
追加、上顎洞と、右2番に、穴があれば、塞いだ方がよかつたのでしょうか?
また、上顎洞炎に、ならないために、・・長崎大学では、何も言われなかったです。
回答:
前回も申し上げた通り、あくまでも根本的な解決方法は的確な根管治療および根管充填です。
一度歯根部切除術を行なった歯は、的確な根管治療および根管充填が非常に難しくなりますが
、それでも的確な根管治療および根管充填しかありません。2度手術したらますます条件が悪く
なっているかもしれません。
正常な骨の再生の代表的な例は、抜歯した時の治癒経過です。レントゲン的にも、臨床的にも
9か月〜1年といわれています。抜歯は炎症の原因となるものを、全て取り去っていますので確
実に回復します。何も抜歯しなくても原因だけを的確に除去してやれば、同じく確実に回復しま
す。反対に、回復しないと言うことは、原因が除去されていないということです。のう胞の大き
さはそれ程大きな要素ではありません。せいぜい9か月〜1年という巾の違いです。
上顎洞に関しては、塞ぐ塞がないは関係ありません。例えば抜歯すれば正常な治癒のうちに
閉鎖しますが、手術自体が失敗であれば塞いでいても簡単に交通してしまいます。