日付、時間:2003年4月9日 23:48
氏名: K.S
所在都道府県: 愛知
職 業: 会社員
年 齢: 33歳
性別: male
質問:
はじめまして、よろしくお願いいたします。先日、開業医で右下の親不知を抜きました。
もともと虫歯が進んでおり、大きく欠けている状態でしたので歯科医にみてもらいに行きま
した。その日抜歯するまでの会話です。
歯科医「真横に生えてるし、欠けてる部分多くて大変だね、これは」
歯科医「どっちにしろ抜かないと根っこの部分腐ってるから、この先どうなるかわからないよ」
歯科医「こういうタイプの抜歯は、市民病院で実施する場合あり。うちで抜歯しなくても市民
病院で抜歯するなら、紹介状書くよ、どうする?」
歯科医「私も昔、その市民病院で勤務していたから、ここ(この歯科医)で抜歯する?どうせ
同じ外科医がするのだから、どっちで抜歯しても同じだよ」
と、言う説明を受け、私はその開業医で抜歯すると伝え、すぐに抜歯してもらいました。しか
し、歯の根が抜けなく、そのうちに根が奥に落ちて行ってしまいました。その開業医はすぐに
市民病院へTELし、市民病院の先生が駆けつけてきてくれ、再度抜歯開始です。しかし、根
を取り除くことはできす、翌日、市民病院へ行くことになりました。
市民病院の先生が帰ってから、開業医は私に対し
歯科医「すいません、うまく抜歯できずに」
歯科医「最初にレントゲンで抜歯可能かの判断をしたが、レントゲン写真を見抜けなかった。」
歯科医「自分で抜歯できるレベルと思ったが、できなかった」
翌日、市民病院へ行きましたが、結論は来週、入院して手術を受けることになりました。手術
の同意書によると、病名は 「8抜歯後根●口腔底迷入」(●は医師の文字が読めない為)で、
手術名は「迷入歯根の摘出 全身麻酔(麻酔医による)」となっております。
さて、このような経緯ですが、これは最初に抜歯をした開業医のミスなのでしょうか?
市民病院の先生も私にこう言いました。「たまによくあることだが、見て見ぬふりをする先生
もいるから、今回は正直に言ってくれてよかったよ。ま、あの開業医も昔ここの市民病院にい
たから、自分でできると判断して抜歯したんだろうな・・・」 と。
今回の市民病院での治療費は全て最初の開業医が払うと、開業医自身が私に言ってくれました。
市民病院代全てを払うといわれて、逆に私は医療ミスではなかったのか?とギモンに思いはじ
めております。
このようなケースはミスなのでしょうか?
それとも医療ミスとはいえないのでしょうか?
また、医療ミスであるのなら、どのような賠償ができるのでしょうか?
また、このようなケースはよく発生するのでしょうか?
つたない、分かり難い文章ですいません。よろしくお願いいたします。
解剖学的形態および位置関係から、上顎洞迷入は稀に聞きますが、口腔底迷入はもう一つ
頻度が少ないと思います。
“もともと虫歯が進んでおり”ということですので埋伏程度は軽く、元々は比較的簡単そう
に見える状態だったと思います。しかし、口腔底迷入したという事実から、舌側の骨が薄く歯
根の先が弯曲しているなどの条件が潜んでいたものと思われます。そこに虫歯が進行して歯が
脆くなる一方で、薄い骨が一層破壊されて薄くなったという条件が加わって口腔底迷入が生じ
たのではないかと推測されます。
抜歯の可否については、最初の説明通り何時か必ず誰かが抜いてやらないといけないし、遅
くなればなるほど条件が悪くなってしまいます。簡単そうに見えたとは言え、水平埋伏歯を抜
くことのできる歯科医は約10%ほどしかいません。抜歯された先生も口腔外科医ですので数少
ない資格をもった先生です。その専門家が抜歯してもトラブルが生じたということですので、
これが医療ミスと言えるかどうかは分かりません。
医療ミスとは、通常では考えられない悪い結果を招いた時。このような事態が生ずるであろ
うことが懸念されるので一般の歯科医は手を出さない。それをあえて行った場合の事故ですの
で、個人的には医療ミスと言われたら困るケースだなぁと思いますがいかがでしょうか。
ところで、先日の質問で聞き忘れてしまったことがあります。最初の開業医に抜歯されたの
が4月7日(月)で、翌8日(火)より、抜歯側と同じ右の耳の感覚が変なのです。プールで
水泳時に耳に水が入ると耳の感覚がおかしくなりますが、まったくそれと同じ感覚なのです。
8(火)〜今、10(木)の間、ずーっとです。
バトンタッチした市民病院の先生が言ってましたが、顎の骨のところ、重要な神経や血管が通
ってるとのこと。非常に心配です。来週、月曜日の手術後には、この耳の感覚ちゃんと無くな
っているのか? 心配です。それにしても、歯を抜くだけだったのに、入院に手術とは・・・。
オオゴトになってきました!笑
回答:
色々とつつきまわったので、一時的な外傷性の炎症だと思います。月曜日の手術直後も同じ
様に違和感が残ると思いますが、傷の回復と伴に消失すると思いますよ。
好意というか気の毒なことをした…せめて…という気持ちだと思いますよ。もしそれをもって
医療ミスを認めたというように解釈されると「裏目に出た」ということで憤慨するでしょうね。