日付、時間:2003年4月15日 1:41
氏名: たいむ
所在都道府県: 福岡
職 業: 会社員
年 齢: 33歳
性別: female
質問:
11月に右下の犬歯の神経を抜き、セラミックの歯をかぶせました。3ヶ月経過した頃に、
弾みで歯ブラシが当たった時にずきんとした痛みを感じました。普段はなんともありませ
んでしたのでそのまま放置しました。
更に1ヶ経過した頃から、その部分で食べ物を噛む事に違和感を感じ始め、次第に鈍いけ
れどもハッキリした痛みを感じました。歯科に行きレントゲンを撮りましたが、治療後は
キレイで、化膿などの症状も見られないと言う事。噛み合わせを若干調整してもらい帰宅
しました。
2週間様子を見ましたが、やはり痛みは消えず、温野菜や粒ガムも噛むと痛くなって来ま
した。再び歯科へ行き、念の為に上のレントゲンも取ってもらいましたが異状無し。犬歯
の付近を先生がコツコツと叩いて行かれたのですが、あちこち叩かれているうちにどこが
痛いか分からなくなったのです。結局、詰め物をとって確認する必要は無いだろうと言う
見解で、噛み合わせをシッカリ調整してもらいました。
今日現在、最後の歯科から1週間経過していますが、食事の時の違和感は減りましたが、
歯を食いしばると痛みがあります。歯科以外の可能性もあるかもしれないと言われたので
すが、それも含めてアドバイスをよろしくお願いします。
まず常識的に考えて、根管治療の不備でしょう。“歯科以外の可能性”はゼロではないと
思いますが、根管治療の成功率が50〜60%である実態を考えれば、疑うべきはまず根管治療
です。
お伺いした状況から考えて、根管治療はかなり丁寧に行なわれていたものと思われます。
おそらくレントゲン的にみて、不備は確認できない程度なのでしょう。余程ヒドイ根管治療
であれば5か月もするとレントゲンで確認できる程度の大きさに成長しますが、根管充填の
完成度が高くて病巣の成長が遅ければ5か月くらいでは明らかな異常は認められません。
炎症も自発痛を発するほどではなく、かみ合わした時のキツイあたりに対してのみ反応し
ている程度ですので、かみ合わせを極端になくしてやると一時的には症状が消失しているだ
けのように思います。
余程根管治療に不備があることが確認できないと、わざわざ折角被せたセラミックを除去
する決断がつかないだろうとは思いますが、“歯科以外の可能性”を模索して迷宮に足を踏み
入れる前に根管治療の状態を確認すべきだと思います。