日付、時間:2003年4月16日 17:04
氏名: さざみ
所在都道府県: 東京
職 業: 会社員
年 齢: 31歳
性別: female
質問:
左下の第二大臼歯は神経を抜いています。隣の第一大臼歯は神経は抜いていませんが、
虫歯の治療はしています。ここ2週間、どちらの歯か微妙なのですが、熱いものにだけ
反応します。冷たいもの甘いものには反応しません。1年ほど前にも同じような事が有り、
歯医者に行ったのですが(その時は、一番奥の歯が熱いものに反応してると思いました)
神経のない歯は痛みを感じないと言われ、隣の歯を見てもらい、簡単な虫歯の治療だけ
で終りました。
そのうち痛みもなくなったので気にしていなかったのですが最近、また熱いものに反
応しはじめました。インターネットで調べた所、神経のない歯が熱いものに反応する事
がよくあると知りましたが、神経のない歯はもろいとも聞きました。根の治療をして歯
が欠けてしまい、抜歯なんてことにならないかと不安で歯医者にいけません。
最近は、熱いものへの反応も弱まっていますので、このまま放置しても悪化するという
事はないのでしょうか?
それとも、治療をしてもらった方がいいのでしょうか?
1ヶ月程前に、歯医者さんに虫歯の検診をしてもらった時は何も言われませんでした。
また、隣の神経の残っている歯にトラブルがあったという可能性はあるのでしょうか?
その場合は、神経を抜くしか道はないのでしょうか?
無髄歯が滲みる という事実は意外と知られていないように思います。
歯に神経が無くっても、その歯の周囲に炎症があれば痛むという感覚以外に滲みるという表現が
当てはまるケースが少なからず存在します。根尖病巣の存在や歯槽膿漏による炎症が主な原因で
す。レントゲンで根尖病巣の存在が確認できない場合には、まず歯槽膿漏の方を疑って歯石除去
を徹底してみる必要があります。
勿論何か原因があって炎症を起こしているわけですから、そのまま放置しておけば必ず悪化
するでしょう。原因が根管治療の不備であれば、レントゲンで明らかに確認できる状態になって
からでも、根管治療の腕がしっかりしていれば少々手遅れ気味でも回復の可能性があり
ますが、歯石沈着などによる歯槽膿漏の進行であれば取り返しはつきません。年齢的なことを
考慮して、最低でも徹底した歯石除去を行なうべきです。
最も、歯科医の中にこのような認識を持っている人が少なそうですので、まともに取り合っ
てくれるかどうかが問題です。手前の歯に何ら問題がないとはいいきれませんが、神経のある
歯が熱いモノに反応するような状態だと誰の目から見ても明らかな虫歯があるはずです。