先進諸外国では銀が選択肢から消えている。
補綴物の選択(アメリカ)

日付、時間:2003年4月23日 15:38 氏名:  Y.Y.  
所在都道府県:  アメリカ  職 業:  主婦  年 齢: 29歳      性別: female 

補綴物の選択 質問:
 はじめまして。現在アメリカの大学病院にて研修医(Student Dentist)に診ていただい ております。3週間程前から第2大臼歯(右下)の詰め物が取れた所を治療しているのです が、クラウンを被せる為に歯の外側を削られて、かなりしみるようになりました。このまま ずっとしみるようだとルートカナルが必要だと言われたのですが、時間が経てばしみなくな る可能性もあるのでしょうか?

  あと、歯が短いのでクラウンを被せるために歯茎の手術が必要だと言われました(日本 では歯茎の手術をしたことがありません)。また、ルートカナルのあとは通常金のクラウン を被せる、とも言われましたが、先生のホームページを拝見するかぎり銀でも問題がないよ うに思うのですが・・・(この大学病院ではクラウンはポーセレンか金しか選択肢がありま せん)。

 このように日本とこちらでの治療方法に様々な違いがあるので(特に被せ物の金属など) 少し戸惑っています。お忙しい中恐縮ですが、ご回答よろしくお願いします。

感想:
 最初にこちらのウェブサイトを見つけた時は、本当に感激しました。役立つ情報をありがと うございます。

回答  神経が生きたまま歯を削れば一時的な知覚過敏は免れません。最終的な補綴物を装着し てしばらく様子をみれば治まるケースが多い(95%?)と思います。但し、それで治まら なければ抜髄もやむを得ないでしょうね。

 “歯茎の手術”というと仰々しく聞こえますが、覆い被さった歯茎をちょっと切るだけの 処置で、場合によっては何の説明もなく過去に行なわれた可能性すらあります。逆に言えば その程度の処置ですので余り深く考える必要はありません。その後の処置については、根管 治療さえしっかりしていれば何を被せても歯の寿命には影響しません。ところが、保険の発 達した日本でこそ保険の効く銀(金12%含有)と金(金70%?含有)やポーセレンとでは大 きな金額の開き(3000円と10万円)がありますが、どちらも保険の効かないアメリカではそ れほど大きな開きはないでしょう。
 何れ高いのであれば、審美的にも美しいポーセレンという発想でしょうね。先進諸外国で は銀が選択肢から消えているのが実情のようです。それをあえて銀にした場合、どれくらい の差があるのか、金額の差が大きくなければ銀を選択するメリットはほとんどないと思いま す。


返信:
早速のお返事ありがとうございました。もうひとつお伺いしたいことがあります。もし日本 で保険を使わずに親知らず(左上、ほぼ出ている状態)を抜歯するには、おいくら位かかる のでしょうか?

回答:
 保険外の金額に規定はありませんので、医院ごとに全て異なります。大雑把には¥5000〜 ¥10000 程度。それに初診料が加わりますので、トータル¥10000〜¥20000程度でと思いま す。