移動したとしても歯根の吸収を引き起こす可能性が懸念されます。
再植歯の矯正

日付、時間:2003年4月29日 23:43 氏名:  K.S  
所在都道府県:  神奈川  職 業:  主婦  年 齢: 36歳      性別: female 

再植歯の矯正 質問:
 9歳の息子の歯についての質問です。
1年半程前に転んで左中切歯を脱臼しました。治療が早かった為、運良く神経もつながり 歯は元の位置に戻ったのですがその歯は過剰歯の前に重なってはえていたのでいわゆる出 っ歯状態で元に戻ってしまいました。
 その後過剰歯は抜歯し、多少は後退したのですが見映えが悪く矯正をしたいと考えてい ます。しかし一度抜けた歯は動かないと聞きました。どのような方法が一番良いと思われ ますか?

感想:
悩んでいたのでこのコーナーを見つけた時はとてもうれしかったです。

回答  脱臼の程度によっては、歯髄が完全に復活する場合もありますが、今後とも経過観察が 必要です。歯髄が回復する程度の脱臼ということですと、歯根膜も正常に回復している可 能性もあります。その場合の矯正は通常通りと考えられます。しかし、往々にして、骨癒 着して、正常な歯根膜が喪失していることが多いと考えられます。その場合の矯正は通常 より移動し難く、また移動したとしても歯根の吸収を引き起こす可能性が懸念されます。
 歯の長持ちを考えれば、できるだけ矯正はしない方が良いでしょう。考え方とすれば、 例え左中切歯が早期喪失の運命をたどったとしても、周囲の歯並びが良くなるわけですか らダメになった左中切歯だけを将来インプラントするという選択も考えられます。