日付、時間:Wed Jul 28 23:40:05 Japan 1999
氏名: T・F
所在都道府県:東京
職 業:主婦
年 齢:30歳
性別: male
質問:
はじめまして。幼い頃の矯正にはじまり、歯についてはずっと悩まされてきました。
自分の歯医者嫌いが一番悪いのですが、奥歯の治療をしないまま、ずっと放置していたせいで
噛み合わせがさがり、前歯がぶつかるようになってしまいました。
以前診察してもらった歯医者には、「自分には手におえないからあなたが本などで探して
大学病院に行きなさい」とまで言われました。幸い、今は他の歯医者を探し、1年半かけて
治療してもらっています。
前置きが長くなりましたが、噛み合わせがさがっている為に、ブリッジをかけて新しい歯を
入れるスペースが無いため、下のかぶせてある歯を削り高さをなくす事になりました。
右側はそれでブリッジをかけてもらい、今度は左側の治療なのですが、既にある下の歯を
削らなくても、上のブリッジを低く造ることは出来ないのでしょうか。(削る予定の歯もかぶせて
ある歯ではありますが)なるべく歯を削らない方法で治療してもらいたいのです。
ご意見・ご感想:
歯についてはいつも不安な気持ちでいます。このホームページを見つけて
とても心強い思いです。お忙しいところ大変でしょうけれど、よろしければ回答おねがいします。
直接担当の先生に聞けばいいのでしょうが、どうしても気後れしてしまいます。
メールアドレス: -kashiko-@geocities.co.jp
ホームページURL: http://
「噛み合わせがさがり」とのことですが、処置方針が大きく変わりますので実際の状況を見ないと
適切なアドバイスはできません。また、この件に関しましては、多くの歯科医と私の感覚が大きく
異なりますのであまり鵜呑みにしないで参考程度に留めておいてください。
本当に「噛み合わせがさがり」→咬合低位であるならば、元来の高さ/またはそれに近い高さ
まで咬合を挙上する必要があります。咬合低位顎関節症の症状が進行するのと、生涯に渡って
後々の治療に悪影響を及ぼす可能性が高いからです。左右のかみ合わせを挙げて、咬合の位置
関係の修正を図りながら、理想的な 咬合関係を再構築します。
私のような考え方は、顎関節症の治療をある程度経験した人だけで一般にはなかなか受け入れ
られない手法のようです。「来院された時の位置関係(咬合状態)を代えてはいけない」とか
「ムシ歯は削っても良いが、そうでないものは極力さわるな」という考え方が主流です。
私からすると、歯周疾患罹患歯の神経を取るのも同じですが、咬合関係を乱す挺出歯や狂った
咬合関係を正常に戻すことは治療上必要/不可欠だと思います。その意味で対合歯の削合には
肯定的です。
ご質問のケースでは、咬合関係を変えないでBridgeを作成するために正常な高さの対合歯を
削るような意味だと思います。「咬合関係を変えない」ことが前提であればやむをえない選択
のように思います。反対に咬合を挙上するのであれば、特別な挺出歯は別にして削合は不要
ではないかと思います。
治療方針を決定する段階で、理論が大きく異なり前提条件が違いますので担当医と十分
話あって納得のいく状態で治療を再開してください。
回答:
“片方できあがっている”のであれば挙上は無理です。左右臼歯部全部、できれば前歯も含めて
でないと出来ません。
ブリッジにした場合一番ダメージが大きいのは、片方がはずれたまま気が付かず半年・1年放置
した時です。最初に脱離した方はほとんど根っこしか残らない状態になります。また、それ以上
放置しておくと全く使い物にならない状態になり、結果として抜歯に至ることになります。
一方が外れた時には、ちょっとグラグラするとか持ち上がるような気がする、或いは、歯肉が腫れる
とか何か臭いというような症状があるはずですが、通常はそれくらいで歯医者に行かないですよね。
そのようなトラブルを防ぐ意味でも、毎月歯石を取る習慣があれば早期に発見が可能です。
返信:
こんなに早く回答をいただけるなんて思っていませんでした。ありがとうございます。またメールなど
差し上げて貴重な時間をさいてしまって申し訳ないのですが、一言お礼がいいたかったものですか
ら。
先に回答いただいた時は、噛み合わせを上げたほうが、後々の事を考えるとやっぱりいいのかなあ、
と迷いもしたのですが、今回、片方できあがっているのなら挙上は無理ときっぱりあったので
かえってさっぱりしました。善し悪しは気になる所ではありますが・・・
ブリッジの事も大変参考になりました。歯医者はとてもとても苦手なのですが、一通り治療が
終わっても月1・・もしくはふた月に1回でも検診に通おうと心に決めました。
と、いっても一通り治療が終わるまでまだ暫くかかりそうなのですが・・・。
お忙しいところ、回答ありがとうございました。とても精神的に助かりました。歯科治療のような
専門的な事を相談にのっていただけるのは大変貴重で、ありがたいと思います。
それでは、また何か心配事が生じた折には、ご相談にのっていただければ幸いに思います。