日付、時間:2003年6月11日 23:16
氏名: HS
所在都道府県: アジア
職 業: その他
年 齢: 28歳
性別: male
質問:
右第2臼歯の2度目の根管治療について
始めまして。何年か前に一度根管治療をした奥歯が痛み出したので再度タイで治療を受け
ました。プロセスは先生がサイトでご説明されているものとほぼ同じで本日4回目の治療で
終了しました。
昨日までは何でも無かったのですが本日の最終治療後歯茎がプックリと腫れはじめました。
汚物を全て除去し管充填がされたわけですからそんな事は起こらないと思うのですが。
他の医院で再度チェックしたほうがよいか又は何日か様子を見たほうよいかお忙しいところ
申し訳ございませんがアドバイスお願い致します。
“歯茎がプックリと腫れた”原因の特定が最優先です。
勿論根管治療の不備を疑いますが、その前に歯槽膿漏を疑って歯石除去や歯根破折などを
疑ってみる必要があります。その上で根管治療という段取りです。その根管治療になった
場合の医院選択ですが難しいでしょうねぇ。
わずかな不備なのか、腕自体が悪いのか、それとも元々根管治療が不可能な状況なのか
によってそれぞれ対応が異なります。元々根管治療であったとすればそれなりの説明があ
ったはずですが、それに気がついていなかったとなると腕が悪いのと同じと考えられます。
まずは治療された先生に相談してみて、原因と治療方針に対する明確な解答が帰ってく
るようだともう一度お任せされてみてはいかがでしょうか。
こちらで何人かの医師に日本で治療した歯3本の根管治療は不完全で終わっていると言わ
れました。全部神経を取ってしまうと歯が長生きしないので半分残しておくと日本の先生に
言われた事がありますが・・・、河田先生のHPを拝見する限りはそのような事もなさそうで
すね。ちなみにこの不完全な根管治療今すぐに全て治療すべきでしょうか?
物価の安い国でも歯の治療は日本以上(保険が無いため)かかるため少しづつ治していこ
うと考えていたのですが・・・。
HPとても参考になります。これからも頑張ってください。
回答:
生活力の旺盛な乳歯では生切(生活歯髄切断法)と呼ばれる部分抜髄もあって、一応理に
叶った治療方法のようですが、永久歯では考えられない治療方法です。まぁ、タイの先生に
まで根管治療の不備を指摘されるようでは、日本の治療レベルは相当なものですね。日本に
もまともな歯医者もいるはずですが、不備を指摘できる歯医者って多少なりとも自信がある
ように見受けられますので、急ぐ必要もなさそうですが、ボツボツ根管治療されても良さそ
うに思います。
回答:
そのまま被せてもダメでしょう。
表沙汰にはあまりなっていませんが、髄床底穿孔という事態はそんなに珍しいものでは
ありません。私の見解からすれば、髄床底穿孔は根管治療に伴う不可避なリスクですので公に
して、だから抜髄や根管治療をしなくても済むようにメインテナンスを重要視しましょうと言
うべきだと思います。都合の悪い情報を隠して、まるで手遅れな治療でも治りますという部分
を強調するあまり過度な期待を植え付けている実態に嫌悪いたします。
根管治療自体にも回復のメドがあるのかどうかにもよりますが、下顎ならば
セパレーション、上顎なら一番悪い根っこだけを抜く
ヘミセクションという選択もあります。全ての歯科医ができるわけでは
ありませんので、事前に問い合わせておく必要があります。