日付、時間:2003年6月17日 23:33
氏名: みなみ
所在都道府県: 東京
職 業: 主婦
年 齢: 35歳
性別: female
質問:
右上3456番の延長ブリッジの周辺が2ヶ月前からおかしいのです(6年前に345は
抜髄済み、678は抜歯済み)。飲み物や食べ物等の水分を口に含んだりぶくぶくうがいの
後にじわ〜っと痛みがありその後しばらくジンジンしています。
歯医者でレントゲンを撮りましたが神経に異常はなくブリッジの破損やはずれかかってい
るということもないそうです。歯茎がしみるような痛みです。歯茎からの出血もないし歯茎
の状態も悪くないそうです。歯磨きは1日3回ブリッジの部分は特に念入りにフロスや歯間
ブラシを使って丁寧に磨いています。このブリッジの設計上6番に大変負担がかかりそれが
原因かもしれないともおっしゃっていましたがそれが原因で水分を含むとジンジンするよう
な痛みになるのかよくわかりません。
噛み癖があり確かに右側でばかり噛んでいましたが・・・。この痛みがいつまで続くのか
不安です。考えられる原因はありますか?教えて下さい。よろしくお願いします。
歯がしみる場合、最も一般的で考え易いのは虫歯が進行して歯髄炎症を起こしたときです。
それ以外にも、歯槽膿漏進行に伴って歯肉炎症が存在する場合も歯髄炎を起こしてしみます。
ところが、神経をとった歯の場合は歯髄炎は絶対起こらないはずなのにしみることがありま
す。
何らかの原因で歯の周囲に炎症が起これば、刺激に対して過敏に反応します。押さえると痛
むというのもその一つですが、同様に水分を含むとジンジンするような痛みになることもあり
ます。そこで、何が原因で炎症を起こしているかを探し当てるのが診断です。
過剰な咬合圧も外傷性炎症発生の原因にはなりえますが、可能性はかなり低いと思います。
ブリッジの一部が脱離した場合、その隙間に汚れが貯留して炎症を起こします。破損や脱離
がなくても、汚れが溜まりやすい構造があれば(段差など)同様な結果を引き起こします。
歯石やブリッジ装着時のセメント残留も炎症の原因ですので、歯ブラシだけでなく一度徹底的
にスケーリングを行なって様子を見る必要があります。
また、レントゲン的に以上がないように見えても根管治療の不備は日常茶飯事ですので、も
っと疑いをもって診査する必要がありそうに思います。それ以外にも歯根破折や穿孔などがあ
れば炎症発生の原因となりますので一応の注意が必要です。この中で最も可能性が高いのは、
歯石か根管治療の不備です。
回答:
歯茎が痛いというような症状は、即刻消失することが多いように思います。ところが通常歯石
を取った直後というのは、除去時の刺激でかえってしみるようになります。それが落ち着いて
知覚過敏が消失するためには、最低でも数週間は必要です。時には数か月経っても治まらない
ケースもあります。それでも、毎月歯石を取り続けていると半年から1年を経過する頃になって、
「そう言えば最近しみることがなくなった」と感じるようになるケースが多いようにも思います。
とにかく、今ある症状をやっきになって改善を期待するよりも、ご自身の歯を生涯保つために
メインテナンスを継続することが肝要かと存じます。