日付、時間:2003年6月24日 13:38
氏名: panda
所在都道府県: 静岡
職 業: 主婦
年 齢: 33歳
性別: female
質問:
この春 夫の転勤で静岡にやってきました。新しい土地では病院探しが大変で困ります。
治療した所の歯茎が腫れ膿が出るようになり通院中ですが、不安や疑問がありご意見を伺
いたくメールさせていただきます。
私の左上の4、5、6は 5が入りきらず4と6に重なるように内側に生えていました。
8年程前に4と6が虫歯になり 噛み合わせに関係ない5は虫歯の原因にもなるからと抜歯
をすすめられ抜歯しました。4は神経を残したまま治療し6は神経を取りクラウンをかぶせ
られました。治療としては妥当だったのかもしれませんが それまで神経を抜く治療をした
ことがなかったのでたいした説明もなく金属のクラウンをかぶせられたのはショックでした
(年頃でしたし笑うとチラリと見えてしまうのが気になったのです)。
5年程前に4が痛み出し別の歯科医院で神経を抜きましたが、この時は全体にクラウンを
かぶせることはなく 外側を残し金属を詰めるような処置でした。
そして現在 4の歯茎から膿が出ているので治療中です。
最初は歯槽膿漏だと思っていて 歯茎も腫れていたことから3回ほど通い歯石を取ってもら
いブラッシング指導などが行われました。次に 「4の根の治療をします」と言われ 1回
目はリーマーで削り2回目も少し削り3回目で根を詰め(「薬をいれました」という説明)
この間の4回目で型をとりました。
嫌なのは こちらの先生はほとんど患者と話しません。
「○○をします。」とか「○○だね。」など一言だけです。
そのかわり助手だか衛生士だかわかりませんが、ベテラン風の女性がとっても丁寧に説明し
てくれます。前回のようにいきなり歯が削られ金属のクラウンを入れられるのは嫌だったの
で型を取る際に確かめたところ 土台を入れクラウンをかぶせると説明されました。プラス
ティック+金属(約3万5千円)か陶器(7万以上)のどちかで迷っていると、先生を呼んでき
てくれました。
「もうあんまりもたないからプラスティックでいいんじゃない?」との答え。
しつこく質問すると「そっぽを向いて生えていて噛み合わせに関係がないから根に負担がか
かっている。あと5年ぐらい。」と言われました。感情的なこととはいえ こういう事は質
問しないと答えてはくれないのでしょうか?
8年前の治療は正解です。願わくば、さらに10年ほど前に抜歯しておけば今回のような
悲劇は起こらなかったかもしれません。従って、親知らずに関しても若干手遅れ気味かも
しれませんが、同じ過ちを繰り返さないためにも抜歯をお勧めいたします。
「噛み合わせに関係ない歯は根に負担がかかる」の意味はわかりません。「根管治療が
上手く出来てないので」とは言えなかったので苦し紛れの発言のように思います。もっと
も、痛みがないということですので根管治療は成功しているかもしれませんが、いずれに
しても根管治療に自信がないことだけは確かです。何しろ、根管治療の一般に成功率は50
%程度ですので、あつかましくないだけ良心的かも知れません。
そんな怪しげな根管治療や抜髄を回避するためにも小さい虫歯の治療は大切です。信頼
できる歯科医の治療といえばその部分だけ?ですので、それを逃げていたのでは地獄の繰
り返しになってしまいます。何処で治療するかは別にして、その手の治療だけはしっかり
と行なうようにして下さい。
ちゃんとした説明をしてくれる歯医者は一つの条件ですが、最も大切なことは、あとあ
との定期的なメインテナンスを何処まで熱心にしてくれるかです。できれば毎月歯石を
とってくれる歯科医であれば、今後神経を取るような事態が回避できますので、そのこと
を基準に歯科医を選んでください。
「あつかましくないだけ良心的」というのは上手い言い回しですね。
4番は物は噛めますが少し内側にぐらつきがあります。内側に生えていた5番を抜いたせ
いでしょうか。それで根に負担がかかっていると言われたのかもしれません。
こちらのHPに抜髄した歯は10年ももてばいいと書いてあったので「あと5年」という
のは妥当なのかなぁと思っていたのですが、根管治療に熱心な先生や河田先生に治療して
いただけたら違う結果になるのでしょうか?
もしそうなら 姫路まで行くことを真剣に考えます!!
ちなみに 抜髄した歯はどのような状態になると抜歯されるのですか?
また質問になってしまいましたが お答えいただけると嬉しいです。
よろしくお願いします。
回答:
トータル的なアドバイスは値打ちがあると確信していますが、問題の根管治療となると
遠方からの来院はプレッシャーに感じます。過去の実績から90%程度は満足な結果が得ら
れているように思いますが、実際に治療してみて治療不可能な歯もありますので過度な
期待はしないで下さい。
抜歯の基準は担当するドクターの経験と価値観によって大きく異なります。まず、根管
治療が不可能なものという前提ですが、この前提事態とんでもなく大きな違いがあります。
その上で、頻繁に炎症を繰り返すものとか、周囲の歯を巻き込む可能性が高くなった場合
に抜歯を選択します。周囲の歯の状況や、インプラントの可能性なども判断と微妙に関係
することもあります。
本当は河田先生のところで治療して頂きたいのですが、次にトラブルが起きたときは抜く
ことになるのかなぁと思いつつ根管治療したところは膿もでなくなりましたし、痛みもあり
ませんので様子を見ることにします。
ただ 自分で納得してから治療を受けたいので、今日 歯科医院に電話をして 問題の歯が
どのような状況になっているのか、これからの治療方針などについて説明してもらう時間を
設けてもらいました。転院はそれから判断します。
もし 先生のところに伺うことになって「治療不可能です」と言われても、50%が90%
の確率になるのですから文句はいいません。笑。
とりあえず がんばります!!
本当にありがとうございました。
回答:
状況から推測して、問題の歯は歯槽膿漏よりも根管治療でしょうね。とりあえず、根管治療
をしっかりしてくれる所を探すのが最優先です。それと、今回の原因ではないと思われる歯槽
膿漏は別の意味で重要です。歯はどうせダメになるという前提であれば、せいぜい半年に一度
歯石取りをしておけばお呪いよりは効果があります。毎月歯石除去を継続したらどのような結
果が得られるのかをご存知ないだけの話です。社会保険のシステムも、毎月を認めたような、
認めてないような曖昧な状況です。
長沢先生の紹介はできません。若い先生が、数年間姫路で研修されていたのを知っているだ
けで、個人的面識がほとんど無いからです。姫路の河田から聞いたと言えばひょっとして記憶
にあるかも知れませんのでもし行かれたらそう言ってみて下さい。